カラダづくり

スイーツが食べたい!

2015.11.23
 毎日ハードな練習を続けていると食欲がわき、たくさん食事をとる一方で、ついついケーキやお菓子などの甘いものが食べたくなる…といったことはありませんか?最近は「スイーツ男子」という言葉が流行るほど、男性女性問わず、甘いもの好きを自認する選手も多いのではないかと思います。

 疲れたときに甘いものが食べたくなるのは、運動などによって体内のエネルギー源(主に糖質)を消費し、それを手っ取り早く補いたいという体からのサインです。特に脳は血液中の糖質をエネルギー源として利用しているので、運動だけではなく勉強や仕事といった考える作業が多くなればなるほど、血液中の糖質を必要とします。血糖値が下がってくるにつれ、脳は疲労を感じるようになり、そこから「甘いものを食べたい」という欲求が起こるようになります。この時点で糖質を補給すると血糖値が上がるため、一時的に疲労を感じなくなりますが、毎回この欲求に応えてしまうといろいろな不具合が生じます。

 まずはしかるべき時間に食事をとらなければならないのに、甘いものを食べてしまったがために食事量が減ってしまうことが考えられます。糖質は何も甘いものだけではなく、炭水化物を中心とした食事からとることができます。またケーキなどのスイーツは糖質だけではなく脂肪分を多く含みますので、たくさん食べすぎると当然体脂肪の増加につながってしまいます。特に寝る直前に甘いものを食べてしまうと、就寝中も胃腸は働かなければならなくなりますし、余分なエネルギーは体脂肪として蓄積され、朝食時にも食欲がわかず、欠食して栄養バランスを乱す原因ともなります。また糖質をエネルギー源に変換させるためにはビタミンB1の働きが不可欠ですが、甘いものを多くとり、糖質に偏った栄養摂取ではビタミンB1が不足してしまうことになります。ビタミンB1は疲労回復に役立つビタミンといわれており、これが不足してしまうと、運動などで蓄積された疲労がなかなか取れないということになってしまうのです。

 エネルギー源の補給としてスイーツを食べるのであれば、間食に適量(間食後の食事に影響を及ぼさない程度)をとることが望ましいでしょう。また洋菓子よりも和菓子の方が比較的脂肪分が少ないので、どら焼きやおまんじゅうなどを準備して、エネルギー源の補給目的で食べることもオススメです。時に甘いものは体だけではなく気持ちの面でもリフレッシュすることにつながります。スイーツはごほうびとして楽しみながら、食べるようにするといいですね。

  スイーツはごほうび!タイミングと量を考えて食べよう



  


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