練習休みが続くと、ついまったりしてしまうけれど、これだけは絶対やっておきたいのが“グラブのメンテナンス”。何もせずに放置していると、いざ練習再開のときにヤバイことになりかねない。むしろこれを機に日頃の汚れをしっかり落とし、最高の状態にしておこう。
セルフメンテ3つのポイント
★ オイル塗りすぎ注意!★ 革が破れていたり指かけが切れていたりしたら修理へ
★ グラブは袋から出し、立てた状態で、玄関で保管
あまたあるスポーツ用品のなかで、野球のグラブほどセルフメンテが重要なものはない。ラケットやボール、シューズなどは丁寧に扱っても一定期間で消耗してしまうし、ゴルフクラブのような金属製品は手入れといってもせいぜいグリップを交換し汚れを拭くくらいである。
グラブはスポーツギアというより革製品と思ったほうがいいかもしれない。
正しく手入れすれば、オーダーメイドのスーツみたいに革がぴたっと手になじみ、風格も出て、何年も最高の仕事をしてくれる。逆に間違った手入れをしていたら、プロ仕様の高級革であっても短期間で台無しになる。
と、前置きが長くなってしまったが、グラブのケアはめちゃくちゃ大事なので怠らないようにしようということだ。
キホンの手入れに必要なものはこちら。
左から、タオル、歯ブラシ、スポンジ、固形オイル、ローション、ブラシ(汚れ落とし用の豚毛タイプと仕上げ用の馬毛タイプ)、仕上げ用ムートン。
手順はこうだ。
【1】汚れを落とす
最初に豚毛ブラシでグラブ全体をブラッシングし、表面の汚れを取る。特に汚れている箇所は、ローションを多めにつけて歯ブラシでくるくると優しくこすり、浮き上がってきた汚れをタオルで拭き取る。
全体の汚れをしっかりと落とそう。
【2】オイルを塗る
続いて保湿。グラブが潰れないよう手を入れた状態で行う。固形オイルをスポンジにとるのだが、ここがポイント! オイルをつけすぎてしまう人が多いのだ。
適量は、スポンジでオイル表面をなでるように2周半分。オイルをえぐり取らないように。この2周半分のオイルでグラブ全体を保湿する。
受球面→ウェブなどひもが多い部分→外側の順番で塗る。グラブの乾燥がひどい場合は、追加オイルもう1周分。
最後に馬毛ブラシとムートンで全体を磨き、ツヤを出す。