カラダづくり

免疫力を高める3つのおうちケア!野球ママが実践する「腸活・温活・休活」

2020.3.16

新型コロナウイルスにより公立校は一斉休校。部活も休みになり、球児のいるご家庭でも混乱を極めていることでしょう。大変な日々と思いますが、こんなときこそできるだけ落ち着いて対応することが大切です。まずはおうちでできるケアをしてみませんか? 栄養に詳しい野球ママの鰐川さんに、ご自宅でやられているケアについて聞いてみました。


バランスのいい食事+αで免疫力アップ!

新型コロナウイルス感染症対策のため、前代未聞の一斉休校……。好きな野球ができず、見通しが立たないいま、子どもたちの心とカラダの健康維持に不安を覚えるご家庭も多いのではないでしょうか?
幼稚園、小学校、中学校の球児がいる我が家では、この突然のオフ期間を「カラダづくりのチャンス」と捉え、まずは見えないウイルスに打ち勝つべく、「免疫力のあるカラダづくり」から始めることにしました。
普段、献立作りの基本にしている「バランスのいい食事」という考え方にプラスして、腸活・温活・休活と3つのテーマを掲げて、免疫力の向上を目指します。

ここでいう腸活・温活・休活とは?

●腸活 栄養を吸収する器官である腸の働きを助ける食材をプラスして、食事から得た栄養を効率よくカラダに取り込む
●温活 カラダを温める食材をプラスし、体温維持や血流の増加を狙い、豊富な栄養と酸素をカラダのすみずみに送り届ける
●休活 ストレスの軽減を目指し、心身ともにリラックスできる時間をつくる

食物繊維と発酵食品で“腸活”



免疫細胞の6割は腸にいるといわれており、腸内環境が整うと免疫力がアップします。普段の球児たちは運動することで腸の蠕動運動を助けたり、しっかりと空腹を感じて食事をとったりすることができますが、部活ができないいまは、そこが崩れてしまいがち。だからこそ、食物繊維や発酵食品をいつもより多く取り入れて、腸の調子を整え、限られた食事量からより多くの栄養を取り込むことを狙う必要があるのではないでしょうか。

(1)食物繊維
根菜や海藻類・きのこ類で腸をすっきりきれいに。お弁当なら、ひじき入りの卵焼きは我が家の定番です。ひじき煮は、切干大根や桜エビなどを加え、卵焼きをつくる際の味付けの役割も担います。

(2)発酵食品
ヨーグルトやチーズ・キムチ・納豆・麹甘酒などで、腸内で働く善玉菌を増やし、消化能力の向上を助けます。フルーツやシリアルはヨーグルトがけに、冷奴にキムチを乗せるなどちょい足しして活用するのがおすすめです。

“温活”のポイントは食材選びと造血



体温が高いほうが免疫力が高まることはよく知られているかもしれません。カラダを温めるのは筋肉と血液です。運動をすると、筋肉の動きにより全身に血液が送られて血流がアップし体温も上がります。運動量が低下する時期は、この効果を補うべく、下記の食材を意識して食事に取り入れます。

(1)カラダを温める食材を取り入れる
しょうが・ニンニク・にんじん・れんこん・ごぼう・ネギ・玉ねぎなどの根菜類、胡椒・ターメリック・クローブ・シナモン・カルダモンなどの香辛料(スパイス)やハーブetc.

(2)造血に関わる栄養素を獲得する
鉄や銅・亜鉛・葉酸などの栄養素が挙げられます。レバー・赤身の肉・かつお・まぐろ・あさり・緑黄色野菜(小松菜・ほうれんそうなど葉物野菜は特におすすめ)など。

ストレス対策とリラックスで“休活”



「運動→疲労→ぐっすり眠る」という規則正しいルーティンが失われた日常。めいっぱい動くことのできないストレスや目標がある子の場合は焦りによるストレスも気になるところです。ともすると、スマホに夢中で夜更しなんて生活リズムが崩れる危険も……。
我が家でも生活リズムの維持には一進一退の攻防をしていますが、これを機に「ストレスに負けない方法」「リラックスする方法」を身につけようと、こんなことに取り組んでいます。

(1)フルーツの活用
生のまま食べるフルーツは、熱に弱いビタミンCや酵素を効率よく摂取することができます。ストレスを感じると抗ストレスホルモンが産生されますが、このときその材料となるものの1つがビタミンC。ストレスが多いこの時期はぜひ意識して摂取しましょう。実は、疲労回復や鉄分の吸収促進、コラーゲン生成のカギとしても活躍してくれるので、普段から積極的にとるといい栄養素です。体内に貯蔵できないので、毎食摂取することが理想です。ちなみに、フルーツに含まれる酵素は幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを活性化してくれるそうですよ。




(2)アロマテラピーの活用
鼻腔からいい香りを感じると、自然と呼吸が深くなるなど、リラックスを感じる時間をつくることができます。入浴時に浴槽にエッセンシャルオイル(精油)を2、3滴垂らして行う全身浴やディフューザーや加湿器を用いて香らせる芳香浴などが一般的なスタイル。普段は慌ただしい入浴時間や特に気にかけていなかった入眠前の時間にアロマテラピーを取り入れることで、ふっと緊張から解放される瞬間ができます。
精油にはそれぞれ特徴があり、我が家では気分やコンディションなど目的により使いわけていますが、リラックスさせたいときは、ラベンダー・フランキンセンス・ローズウッドなどのオイルをベースに、子どもたちが好むレモン・グレープフルーツ・オレンジなどのオイルをブレンドして使うことが多いです。

※3歳以下の小さなお子様や皮膚が敏感なご家族がいらっしゃるご家庭では、洗面器にお湯を張り精油を1滴ほど垂らして行う足浴や手浴で、本人だけがアロマテラピーを楽しむことをおすすめいたします。レモン・グレープフルーツなどの柑橘系のオイルは、光毒性があるため日光に当たる前は使用できません。また、アロマテラピーには、天然由来100%のエッセンシャルオイルをお使いください。


見えないウイルスとの戦いに、心身ともに疲れることもあるかと思います。こんなときこそ無理しすぎず、しっかり食べて、しっかり休んで、しっかり備えて、共に乗り越えたいものです。すべての球児が来るべき試合の日にしっかり力を発揮できますように。


鰐川せりなさん
幼稚園から中学生まで4人の野球キッズのママ。アスリートフードマイスター1級で、スポーツチームの栄養アドバイザーやアスリート向け“ビクトリーカレー”のプロデュースなど幅広く活躍中。アロマテラピーインストラクターの資格も持っている。


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