酒井監督が意識しているのは具体的なプレーや選手の起用法だけではなく、プレーが止まったときのことにも及んでいる。
「常に試合をコントロールする、というのは意識していますね。状況によってボール回しのピッチを上げることもあれば、当然間をとることもあります。あとは早め早めに手を打つこと。例えばこちらの攻撃が淡泊になってしまって、相手に点をとられると流れが行ってしまう回とかありますよね。そんな時、先頭打者にボールが2つ続いたら3ボールになる前にタイムをとる。そういった細かいところでも常に流れを考えて、自分たちのペースでやるようにというのは心がけています」
強豪私立を相手に善戦していても、一つのプレーから一気に崩れてしまうというのは高校野球ではよくあることである。そういった面のケアも重要だというのは間違いないだろう。
進学校で入試が厳しいということもあるが、現在も3年生15人、2年生24人、1年生20人と県立高校では比較的部員数は多い。一人ひとりの能力は決して高くなくても、全員の力を上手く引き出して戦うことで私立と対等に渡り合う。この方法が参考になるチームは多いのではないだろうか。
検見川の初戦は7月11日。同じブロックには千葉大会4連覇(昨年は東千葉代表)を目指す木更津総合が控えている。そんな激戦区でどんな野球を見せるのか。その戦いぶりに注目してもらいたい。(取材・写真:西尾典文)
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