学校・チーム

【検見川】実践練習に力を入れ、虎視眈眈と狙う夏

2019.7.8

強豪ひしめく千葉県にあって、公立の進学校ながら一昨年は春夏連続で県ベスト4に進出するなど善戦を見せている千葉県立検見川高校。昨年秋、今年の春はなかなか結果が残せていないものの、夏に照準を絞って調整を続けている。そんな検見川の大会直前の練習を取材した。


検見川の平日の練習は授業が終わった15時50分頃から開始。グラウンドは野球部専用ではなく、サッカー部など他の部活動との共用のため、十分なスペースをとることができない。そんな環境と限られた時間ということもあってか、検見川の練習はとにかく効率が良く、無駄が少ないのが特徴だ。選手が集まりアップをしている間に酒井光雄監督と芝野光大部長の二人がホワイトボードに練習メニューを書いていくが、そのメニューも細かくマグネットで作られており、それを組み合わせて貼り付け、時間や本数を書き込むというもので効率化されている。そして何よりも多くのメニューを同時に消化しているのだ。



打撃投手とマシンの合計6か所でバッティング練習をバックネット方向に向かって行い、その傍らではティーバッティング。また空いているスペースを使ってバント練習をしている選手もいれば、他の班は小さいハードルを使ったランニングやブルペンの脇にある雲梯(うんてい)やチューブを使ったトレーニングメニューなども行っていた。また1年生は基本が中心ということで、ゴロ捕球やノックを多く消化していた。2年前のオフ期間に取材した時もそうだったが、これらのメニューを選手たちが監督、部長の意図を理解して自分たちでどんどん進めていけるというのが検見川の強みである。



酒井監督、芝野部長ともボールが外に出るような危険な場面では声を出していたが、基本的には選手たちが指示を仰ぐようなシーンはほとんど見られなかった。常日頃から何を目的にしてどんな練習をするかということを理解している証拠と言えるだろう。


PICK UP!

新着情報