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【変化球特集】下村海翔(九国大付)、岡林勇希(菰野)の変化球の握り!

2019.5.16

注目投手たちの変化球の握りを大公開!下村海翔(九国大付)のスライダー、フォーク、岡林勇希(菰野)のスライダー、フォーク、チェンジアップ。果たしてどんな握りなのでしょうか?


下村海翔(九国大付)の2つの変化球の握り!

【スライダー】リリースのときに人差し指を外に「切る」感覚



Q.得意な変化球は?
スライダーです。スライダーが1番、高校に入ってから練習したからです。中学生のときはカーブに近いというか、スピードが出せなくて打者に合わせられていたんですけど、高校に入ってからは高速で投げられるようになりました。

Q.どうやってマスターしたの?
高校入学後、楠城監督に「曲がりが大きい」といわれていたので、握り方を工夫して、ストレートと同じ腕の振りを心がけるようにしたら修正できました。意識としては、ストレートに近い感覚で投げること。早く曲がると打者も合わせやすく、対応しやすい。「合わせてポテンヒット」になるのがもったいないし、嫌なので改善しました。1年秋から毎日1000回のスクワットを続けてきたら体幹がぶれなくなって、球持ちがよくなったと思います。

Q.投げるときに気をつけるポイントは?
握りは3、4パターンくらい変化のつけ方があるので、試合前にブルペンで調整しながら「今日はこれでいこう」と決めています。僕の投球を見て「大きいスライダーと、普通のスライダーあるよね?」と言われることもありますが、自分ではわかりません。ピアノを習っていたので指先は器用なほうかもしれません。

投げ方のこだわり(縦変化)

ストレートと同じ握りで、リリース時は人差し指を中指の下に入れるような(外に押し出すような)感じで切る。指を立てたり、つぶしたり、ブルペンで調整しながら投げ方を決める。

【フォーク】投球の幅が広がり、三振がとれるようになった



Q.覚えたのはいつ?
中学生のときです。本や動画を見て握りを真似し始めました。

Q.印象的なエピソードを教えて!
高1の秋の練習試合でフォークを織り交ぜた配球に変えたら2ケタ奪三振、ヒット3、4本に抑えました。春の大会ではスライダーでファウルを打たせ、有利なカウントで追い込み、フォークで三振をとりました。

投げ方のこだわり

球がすっぽ抜けないよう、リリース時に人差し指と中指の指先に力を入れて投げる。はさむ指の深さは、その日のブルペンでの感覚で変える。

プロフィール
下村海翔(九州国際大学付属)
3年生。兵庫県出身。175cm、76kg。右投右打。最速146キロ。小3のとき「甲武ライオンズ」で野球を始め、宝塚ボーイズでジャイアンツカップ出場。高2春からエース番号を背負い、春の九州大会優勝。秋は県準優勝、九州大会出場。



岡林勇希(菰野)の3つの変化球の握り!

【スライダー】ボールの回転と手の動きを逆にする感覚を大事にする



Q.投げるうえで大事にしていることは?
ウエイトトレーニングで下半身を鍛えるとストレートの球速や質が上がるのですが、同時に変化球の質もあがるので、下半身を強化しています。自分の指の長さや形に合わせてボールの握りを研究し、投げています。

Q.参考にしている投手は誰?
前田健太投手(現・ロサンゼルス・ドジャース)です。理由は自分のピッチングスタイルや身体の使い方が似ているからです。

投げ方のこだわり(縦変化)

ストレートを投げるイメージで、ボールの回転と手の動きを逆にする感覚を大事にする。ボールを切る感覚で投げる。

【フォーク】ボールを抜くように投げる。



【チェンジアップ】



投げ方のこだわり

指に力を入れず、下半身に意識を向けて、ストレートを放るときのイメージで投げる。

プロフィール
岡林勇希(菰野)
3年生。三重県出身。176cm、71kg。右投左打。最速150キロ。


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