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中学&高校野球の○○な話 ~高校生の体型データ~

2015.5.3
 最近の高校球児は、とにかく体が大きい。それはドカベン体型の大きさではなく、食事とトレーニングによって手に入れた体。大阪桐蔭、中京大中京(愛知)、帝京(東京)、日大三(東京)など、高校生とは思えぬ体つきをした選手が多い。

 高校生を取材していると、「身長―100<体重」という式をよく耳にする。175センチであれば75キロ以上がのぞましいということだ。
実際は体脂肪率まではかり、「除脂肪体重」で評価するのが正しいとの説もあるが、まずは体重を増やすことが第一。練習の合間の補食(おにぎりなど)、練習後のプロテインは当たり前の時代になっている。

 そこで、「身長―100<体重」を基準にして、過去のデータを調べてみた。夏の甲子園出場校のベンチ入り選手のうち、目標体重をクリアしているのは何名か。予想していたとおり、高校球児の体が年々大きくなっていることがわかる結果となった。

*データ元『週刊朝日増刊号 甲子園』。大会直前のメンバー入れ替えは考慮せず

1982年 735名中  69名  9.4%
(優勝=池田)
1988年 735名中 121名 16.5%
(優勝=広島商)
1998年 880名中 143名 16.3%
(優勝=横浜)
2006年 882名中 207名 23.5%
(優勝=早稲田実)
2008年 990名中 258名 26.1%
(優勝=大阪桐蔭)
2012年 882名中 260名 29.5%
(優勝=大阪桐蔭)
2013年 882名中 268名 30.4%
(優勝=前橋育英)
2014年 882名中 298名 33.8%
(優勝=大阪桐蔭)

 1998年は松坂大輔世代。横浜の春夏連覇で沸いた年である。このとき、身長―100<体重をクリアした選手は16.3%。それが昨年は33.8%と、およそ2倍に増えている。
これまで過去最多の達成率が、2014年の開星(島根)。じつに18名中17名がクリア。次いで、2013年の聖光学院(福島)の15名となる。

 甲子園に出るためには、そして甲子園で勝つためには食事を通じた体作りが必須といえる。この割合はこれからもさらに増えていくはずだ。


   


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