カラダづくり

【食トレ】高校球児に試合期の食トレが必要な理由

2017.4.14

食トレに励む高校球児

厳しい冬のトレーニングを経て、いよいよ試合シーズンに臨む2、3年生。憧れの高校野球に飛び込む1年生。立場は違っても、チームでめざすものはただ一つ。悔いのない夏を迎えるために、いまの時期こそ勝負だ!
最高の舞台で最高の力を発揮するための「試合期の食トレ」、その極意とポイントを紹介しよう。


高校球児「身体作り」の年間スケジュール

高校球児の「身体作り」の年間スケジュール概要

高校球児に試合期の食トレがなぜ必要か?

身体作りのために丼ご飯を頬張る高校球児

上達や勝利に向かうため必要不可欠な「食トレ」!

野球は、グラブ、バット、スパイク、ユニホームなど、道具が必要な競技。ただし、どんなにいい道具をそろえても、使いこなす身体ができていなければ、上達や勝利には結びつかない。何よりも大事な身体を作るために必要なのが、正しい食事、「食トレ」だ。

大前提の知識として、たんぱく質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、四つの栄養素をバランスよく摂ること。一つだけ突出して摂っても意味がない。たとえば、ご飯だけ大量に食べても太るだけ。筋肉や脳を動かす燃料(ブドウ糖)として使われるには、ビタミンB1の力が必要だ。

高校球児の栄養必要量は、一般高校生の3〜5倍。食トレは勝負を分けるトレーニングの一つであり、正しい知識と実践が、試合本番での勝負を分けるのだ。

3月、4月からの取り組みが夏本番の成果へとつながる!

試合期の食トレとは、大会直前に特別な食事をして、パフォーマンスを上げることではない。

冬のトレーニング期を経て、練習試合が解禁となる3月、春の大会が始まる4月は、もう「試合期」。試合経験を重ねながら、チームや自分の弱点と向き合う。そして、夏に向けて伸びていくゴールデンウイーク明け、追い込んだ練習をするためにはスタミナが必要だ。

しかし、毎週土日に練習試合、平日は授業と厳しい練習…。そのサイクルで体重が落ち、身体に無理がかかって故障してしまう球児は、実際に多くいる。

ある強豪校の監督は、「試合期に向けて食トレをやっておくと、最後の追い込みが効く」という。厳しい練習で身体を鍛え上げるとき、ついていけるか、壊れてしまうか。あるいは、「これ以上やったら壊れる」と監督が躊躇してしまうか。「追い込めなかったことが、試合で必ず出る」とは、多くの監督が明かす苦い経験だ。

スタミナをつけるために「食欲が出る身体」に戻す!

厳しい日々を乗り切るスタミナをつけるには、炭水化物をしっかり摂ること。身体のエネルギーとなる炭水化物が足りないと、スタミナも集中力も切れてしまう。それでも練習や試合で頑張ろうとすると、身体は自分のたんぱく質をエネルギーに変える。動くために、自分の筋肉を食べるのだ。痩せてしまうわけである。

エネルギーを維持するための「食べる」という行為を支えるのも、スタミナの役割。練習がキツくて食欲が出ないときこそ、しっかり食べて食欲が出る身体に戻す。それができれば、追い込みに耐えられる身体となり、夏本番に向けてグッと伸びていけるのだ。

高校野球のクライマックスは夏。炎天下で最高のパフォーマンスを発揮するために、「やりきった」と心から思うために。食トレへの取り組みは欠かせない。

高校球児に必要な食事量

食への意識が高い家庭メニュー例
朝食はご飯、みそ汁、目玉焼きと納豆でたんぱく質を摂り、飲み物は牛乳と100%オレンジジュース。昼の弁当は肉と卵焼き、お茶の定番メニュー。
食トレに励む球児のメニュー例
朝食はおかずが7種類。毎日欠かさず食べたい魚に、野菜と果物もたっぷり。昼の弁当はカラフルで栄養バランス抜群。牛乳と果物も欠かさない。

高校球児の栄養必要量は、一般高校生の3〜5倍
パッと見て十分と思える上の【食への意識が高い家庭メニュー例】だが、下の【食トレに励む球児のメニュー例】と比べると、物足りないことがよくわかる。

気をつけよう!「スタミナ」負のスパイラル

高校球児が陥るスタミナの負のスパイラル

  • 食欲が出る身体に戻すために食べる!
  • 正しい「食トレ」に取り組む!



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