カラダづくり

牛乳と豆乳はどちらが栄養価が高いの?知られざる成分を勉強しよう

2016.4.21
  たんぱく質を豊富に含む牛乳と豆乳。それぞれの特徴を理解しよう

 身体をつくるために欠かせない栄養素であるたんぱく質。たんぱく質を含む飲み物といってまず思い出すのが牛乳や豆乳ではないかと思います。「牛乳を飲みなさい」といわれたことのある選手は多いと思いますが、牛乳を飲むとお腹の調子が悪くなる・・・という人も中にはいて、「牛乳の代わりに豆乳はどうですか?」と尋ねられることもしばしばです。

【豆乳と牛乳の栄養成分100ml あたり】
  日本食品標準成分表(2015年度版)より

 これを参考に牛乳と豆乳の栄養価の違いなどについて考えてみましょう。

●牛乳と豆乳の種類
 牛乳は成分を調整していない普通牛乳、脂肪分を抑えた低脂肪乳、さらに脂肪分を除去した無脂肪乳などがあります。脂肪分を抑えた低脂肪乳は当然ながら脂肪分が少なく、たんぱく質は普通牛乳と比較して少し多く含まれています。豆乳は大きく分けて無調整豆乳(豆をしぼり加工されていない状態のもの)と、調整豆乳(飲みやすく加工されたもの)の2種類があります。加工された調製豆乳には砂糖(人工甘味料)やビタミン、香料などが含まれ、一般的に無調整のものと比較してエネルギー量が高くなります。牛乳、豆乳の種類に関わらずたんぱく質は一般の食品などに比べ、豊富に含まれていることがわかります。

●牛乳はカルシウムが豊富
 骨をつくるには牛乳というイメージがあるくらい、牛乳にはカルシウムが豊富であるといわれていますが、豆乳と比較してもカルシウム含有量は多いことがわかります。普通牛乳と無調整豆乳を比べると約7倍にもなります。1日に必要なカルシウムの摂取量は650mgといわれていますので、普通牛乳600mlで1日の摂取量をクリアすることができます。特に身体づくりにおいて、カルシウムはアスリートにとって必要不可欠な栄養素の一つといえるでしょう。

●豆乳は鉄分が豊富
 一方、豆乳には牛乳と比較して鉄分が豊富に含まれています。普通牛乳と無調整豆乳を比べると60倍となり、貧血気味の選手にとってはこれほど力強い味方はありません。1日に必要な鉄分量の目安は、成人男性で10mg(成人女性は12mg)とされており、普段の食事にプラスして豆乳を飲むとより鉄分を多くとることができます。また豆乳はお腹がゴロゴロする原因となる乳糖が含まれておらず、消化吸収もよいといわれているので、胃腸の弱い人には豆乳のほうがより飲みやすいといえるでしょう。


   


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