ギア

「毎日の練習量が多い高校生にぜひ履いてもらいたい」阪神タイガース・岩田稔投手が出会った最高のスパイク 〜前編〜

2016.5.18
写真=小沢朋範

高校時代から足元の悩みはつきず、さまざまなスパイクを試してきた岩田稔投手。プロの世界に足を踏み入れてからも試し履きを繰り返した結果、最高のパフォーマンスを出せるスパイクに出会ったという。それがパフォーマンスを最大限に引き出してくれるニューバランスのスパイク。高校時代に出会っていたら、ケガすることもなく、エースとして活躍していたかもしれない。
当時のエピソードを岩田稔投手に話を伺った。


「高校生は毎日の練習量が多いので、クッションがないと足の故障につながる」

 岩田投手の高校時代の一般的なスパイクといえば、革底が主流で、革質はお決まりのカンガルー製で値段も高価なものしか売られてなかった。あれから10年近く経ち、時代も変わり、革底から樹脂底タイプが主流となり、価格もだいぶ下がってきた。

「僕らが履いているタイプと一緒のモデルなら絶対に球児におすすめです。技術も向上するでしょうし、パフォーマンスは確実に上がるでしょうね」。
 もし、岩田投手が高校時代にこのスパイクに出会っていたら、もっとパフォーマンスが向上していたかもしれないと当時を振り返る。

「高校生は毎日の練習量が多いので、クッション性がないと足の故障につながるんですよ。このスパイクは、はいてもらったらわかるんですけど、思ったよりも軽いし、クッション性が素晴らしい。しかもデザインがかっこいい! シニア時代から目立ってなんぼって監督に言われていたし、当時から人と違うギアを選びたいという気持ちも強かったので、高校時代にこのシューズがあったら間違いなく選んでました」。


足元が安定しないせいでケガに悩まされた高校時代

 投手は野手にくらべてスパイクの消耗が激しい。

「つま先がすぐやぶれちゃうので、その都度、修理にだして履きつぶすまで履いてました。それでも、投手は半年に1足交換するようなペース。僕の場合は、雨用と練習用で分けていました。雨用は汚れてもいいようなスパイクにして、練習用はしっかり手入れして。それが大事だと監督さんにも教わりましたしね」。

 丁寧に手入れしていたスパイクでも足元が安定せず、そのせいでケガにも悩まされていた。
「今振り返れば、スパイクとの相性が悪かったせいで重心の取り方がうまくできていなかったと思います。使ってはいけないふくらはぎの筋肉を使い、身体のバランスを悪くしてケガにつながってたんだなぁと」。

 2年の秋からエースとなり、秋季大阪府大会で準優勝。近畿大会でも8強入りしたが、あと一歩でセンバツ出場を逃す悔しい思い出もある。
「その年は完全にオーバーワークでした。身体のさまざまな部分をケガしてしまったんです。夏に向けた春の時期、気持ちの持っていき方は非常に難しいのですが、身体が悲鳴をあげているなと感じたら、気を抜くことも大切だと感じました」。

 ケガに悩まされた高校時代。足元の重要性を岩田投手は当時の様子を振り返りながら答えてくれた。


写真=小沢朋範

プロフィール
岩田稔 
1983年10月31日生まれ、大阪府出身。
179cm、93kg、大阪桐蔭高校から関西大学を経て、2005年に阪神タイガース入団。09年には日本代表選出、13年には若林忠志賞、14年7月に月間MVP賞を受賞。15年は27試合に登板し、8勝10敗、防御率3.22を記録。
 


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