カラダづくり

パフォーマンスに影響を及ぼすカフェインの知られざる効能

2016.3.10
  カフェインの性質を知り、上手に活用しよう

 
コーヒーなどに含まれる化学物質であるカフェインは、コーヒーのみならず紅茶、緑茶、コーラやチョコレートなどさまざまな食べ物に含まれています。カフェインがもたらす効能としては「脳の覚醒作用」や「尿の排出を促す利尿作用」などが有名ですが、このほかにも「交感神経の働きを高める」 「集中力が高まり、運動による疲労を感じなくなる」といったことも指摘されています。こうしたことからカフェインはドーピング検査の対象薬物に挙げられていましたが、2004年にWADA(世界アンチドーピング機構)の禁止薬物リストから除外されています(現在は薬物監視リストにて管理)。

カフェインを摂取するとおよそ1~2時間程度で血中濃度がピークとなり、比較的時間をかけて分解されるため、血中のカフェイン濃度は3~4時間程度維持されると言われています。カフェインの血中濃度が急激に上がると急性中毒症状を起こすことがありますが、日常生活での嗜好品として適度に摂取する分には問題は起きにくく、栄養剤やタブレットなどカフェイン濃度の高いものを「一度に」「大量摂取」することに問題があると考えられています。

一方で日常的にカフェインを摂取している人の中には、パフォーマンスに悪影響を及ぼすケースも見られます。覚醒作用が強く出るため、不眠症状に悩まされたり、震えや集中力の低下、自信喪失などがみられるケースもあります。カフェインの摂取量は1日の上限が350ml程度といわれており、コーヒー1杯を100~150ml程度と換算すると1日に3~4杯程度にとどめておくほうがよいということになります。

また就寝前にカフェインを摂取してしまうと、寝つきが悪くなったり、熟睡できなくなってしまう可能性がありますので要注意。身体のコンディションを整える上でも夜の時間はカフェインを控えてよい睡眠を取れるように心がけましょう。




  


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