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【少年野球指導者のひとり言】反復練習のマネジメント

2016.3.11
冬の季節は試合数も減少するので、反復練習メニューが増えてくるチームも多いと思います。反復練習を否定する指導者もいらっしゃいますが、私はある程度の反復練習は必要だと思います。そして効果を高めるには「やり方」が重要だと思います。

反復練習は少なからず選手にストレスがかかります。上達するためにはある程度のストレスをかけ、そのストレスを乗り越えることが必要ですが、本人が「乗り越えられない」と判断するとストレスから逃げようとする作用が働きます。これは大人でも同じです。

指導者は反復練習を課す時に、選手のストレスコントロールが必要です。
具体的には

①ストレスポイント(=練習の目標)を明確かつシンプルに設定
② ①以外のことができなくても許容する
③選手にとって最適なテンポを探る

ただでさえ精神的余裕がなくなる反復練習では、あれこれと思い付きのように指摘することは一層ストレスが溜まります。ストレスが許容量を超え、心が折れてしまっては反復練習自体が無意味になります。そしてテンポが合わないこと自体もストレスです。本人が乗っている時はテンポ良く、少し心が折れそうになったら一息ついたり、加減の調整が必要です。

反復練習はやり切った時に「達成感」を得られます。「達成感」を得るまでのナビゲーションも指導者の役割だと思います。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  


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