高校時点ではドラフト候補に名前が挙がらなくても、大学、社会人を経由してドラフト上位候補選手として大きく成長する選手も多い。今回は夏の甲子園に出場する選手の中から、そんな可能性を秘めた5選手を、おなじみ野球ライターの西尾典文さんに紹介していただく。
常勝軍団の中でも一際技術の高さが目立つ強打のサード
伊藤櫂人(大阪桐蔭)
・ポジション:三塁手・身長/体重:178cm/78kg
・投打:右投右打
この選手の注目ポイント!
バランスの良いスイングと低い軌道で伸びるスローイング化ければこんな選手!
中村奨吾(ロッテ)寸評
常勝大阪桐蔭の不動のトップバッター。ドラフト候補としてはキャッチャーの松尾汐恩、センターの海老根優大が注目を集めているが、打つ形については伊藤が最も安定しているように見える。タイミングをとる動きに無駄がなく、スムーズな振り出しでスイングのバランスも素晴らしい。ヘッドスピードの速さも申し分なく、甘いボールはスタンドまで運ぶパワーも備えている。サードの守備も打球に対する反応が良く、低くて速い正確なスローイングも一級品だ。この夏の大阪大会でもチームトップタイとなる10安打を記録。そのうち5本が長打でホームランも2本とトップバッターとしての役割を見事に果たした。甲子園でも春夏連覇に向けてのキーマンの1人になるだろう。
(評価・写真:西尾典文)
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