高校時点ではドラフト候補に名前が挙がらなくても、大学、社会人を経由してドラフト上位候補選手として大きく成長する選手も多い。今回は夏の甲子園に出場する選手の中から、そんな可能性を秘めた5選手を、おなじみ野球ライターの西尾典文さんに紹介していただく。
強力打線の中心に座る強打の外野手
嶽下桃之介(明豊)
・ポジション:外野手・身長/体重:176cm/74kg
・投打:左投左打
この選手の注目ポイント!
鋭い振り出しから広角に放つライナー性の伸びる打球化ければこんな選手!
栗山巧(西武)寸評
大分大会5試合で52得点を叩き出した強力打線の不動の4番バッター。昨年秋の九州大会でも初戦の前原戦で2本塁打を含む3安打、6打点と大活躍を見せ、チームのコールド勝ちに大きく貢献している。体はそれほど大きいわけではないが、ボールを呼び込むのが上手く、しっかり体を残して鋭く振り出すことができるのが大きな長所。スイングのバランスが良く、引っ張るだけでなく左方向にもしっかり振り切って強い打球を放つ。この夏の戦いでは一発こそ出なかったものの、4割を超える打率をマークし5安打中3本が長打と4番としての役割をしっかりと果たした。
俊足も魅力で、12.00秒を切れば俊足と言われる三塁到達タイムは11秒台前半をマークする。このまま脚力を落とさずにパワーアップすることができれば、強打の外野手としてプロも射程圏内に入ってくるだろう。
(評価・写真:西尾典文)
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