カラダづくり

朝食はご飯派?パン派?

2016.1.29

 アスリートにとってバランスのよい食事は体づくりに欠かせないものです。特に朝食はこれから活動する一日のエネルギー源となるため、しっかりととりたいもの。そうなると朝食にはご飯がいいのか?パンがいいのか?ということが気になります。日本人の約半数は朝食にパンを食べていると言われていますが、ご飯でもパンでも同じ炭水化物であることには変わりありません。ご飯を食べたときとパンを食べたときの違いについて、さまざまな角度から検証してみましょう。まずはカロリーから。

【パンのカロリー】
食パン(6枚切り) 1枚 177kcal
食パン(8枚切り) 1枚 132kcal
バターロール(1個30g) 95kcal
クロワッサン(1個40g) 179kcal

【ご飯のカロリー】
ご飯1膳(150g)252kcal
どんぶり飯(250g)420kcal
コンビニのおにぎり・お米のみ(100g) 168kcal

 食べる量にもよりますが、8枚切りパンを2枚食べるとカロリーはご飯1膳程度に相当し、エネルギー源としての炭水化物をとるという意味ではどちらもさほど違いがあるというわけではありません。

 ただ、パンには脂質が多く含まれていることや、ご飯に比べて柔らかいため咀嚼回数が少なくなってしまうこと、ご飯と違って粉状のものから作られているため消化吸収のスピードが早いといった点が挙げられます。噛む回数が少ないと満腹感はなかなか得られないですし、消化吸収が早ければ空腹感を覚えるのも早くなるということです。これがいわゆる「腹持ち」の違いとなっていると考えられます。

 また朝食にご飯を食べる選手はご飯のみではなく、主菜や副菜等さまざまな栄養素をバランスよくとる傾向にあり、一方でパン食の選手は朝食をパンのみで済ませてしまいがちであるという研究報告などもあります。何となく「朝食にご飯がいいのかも…」と考えられているのは、こうしたことが一因ではないかと考えられます。具だくさんの味噌汁を一緒にとるようにすると水分補給だけではなく、タンパク質源や野菜からミネラル、ビタミンなどもとることができますよね。ご飯食で気をつけたいのは和食のメニューは塩分が多くなってしまいがちであるという点です。醤油や塩を使うのは控えめにしつつ、素材の味をしっかりと味わって食べるようにしたいものです。

 ご飯食、パン食ともに単品のみならず、主菜や副菜、飲み物などでうまく栄養バランスをとるように心がけましょう。ご飯でもパンでも自分が毎日しっかりとおいしく食べられるものを用意することで、一日の始まりが元気の源となるはずです。

参考サイト)カロリーSlism
http://calorie.slism.jp/

  パン派の朝食はパンのみではなく、野菜や果物なども食べるようにしよう




  



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