カラダづくり

プロテインをとる前に考えること

2016.1.5

 身体を大きくしたいと考えるとき、食事の量を増やすことはもちろんですが、練習やトレーニング後に「プロテインをとった方がいいのかな」と考えている選手は多いのではないでしょうか。プロテインとは文字通りタンパク質のこと。肉や魚をはじめとするタンパク質源を効率よくとることができるため、体づくりの一つとして検討することもあるでしょう。「プロテインはとった方がいいですか?」「どの種類がオススメですか?」という質問をよく受けますが、プロテインをとる前に確認してほしいことがあります。

「毎日バランスのよい食事をとっているかどうか」
「毎回の食事にタンパク質(肉・魚・卵・大豆・乳製品等)を多く含む食材が入っているか」
「欠食していないか」

 この3つが守られていない場合は、まず食生活を改めるようにします。毎回ただ食べているだけではなく、栄養素を考えたバランスの良い食事をとることは体づくりに不可欠です。特に男子選手は野菜を食べる量が少ないといわれており(女子選手は鉄分が不足しやすい)、ビタミンやミネラル分の不足が懸念されます。こうしたビタミン・ミネラル不足をそのままにしておいて、タンパク質ばかり摂取しても思うように身体は大きくならないばかりか、ケガをしやすい身体になってしまいます。また毎回の食事にタンパク質を含む食材が入っているかどうかもチェックしましょう。

 あと気をつけたいのが食事が抜けてしまう、いわゆる欠食です。特に忙しい朝に朝食を食べずに午前中を過ごすことは、体づくりの面だけではなく仕事や勉強の集中力も欠けてしまいがちです。朝食をキチンと食べていますか? パンとジュースだけでは身体に必要なタンパク質量を確保することはむずかしいので、ベーコンエッグやゆで卵などの卵類、和食であれば豆腐やお味噌汁などの大豆製品、お魚やお肉などのおかず類などをしっかり食べることでタンパク質をとるようにしましょう。

 プロテインの過剰摂取は肝臓や腎臓に影響を及ぼすだけではなく、体質によっては食物アレルギーと同様のアレルギー反応を起こすことも知られています。あくまでもプロテインは食事の補助的な役割で使うようにするとよいでしょう。

 「トレーニングにプロテインは欠かせない」という選手もまずは食事のチェックから




  



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