「全員野球」が持ち味の柴田の中で、キーマンとなった5選手を紹介します。「東北大会初戦まで勝ち上がる力はなかった。試合を追うごとに強くなった」と平塚監督が振り返る5人。「春夏甲子園出場」と意識は高い!
谷木 亮太
Ryota Yagi
大会直前に変化球を覚えた器用なエース
東北大会では県大会直前に覚えたスライダー、チェンジアップ、スプリットで打者を抑えた谷木投手。手先の器用さと強気なマウンドさばきでセンバツ出場に大きく貢献しました。2番手投手で考えていた遠藤瑠祐玖選手(遊撃手のレギュラー)がケガで登板回避。5試合に登板し球数制限の500球を投げ切りました。「自分ががんばらないといけないと、スイッチが入った」と振り返ります。肩ヒジ検査を受けながらの全力投球に自身は悔いなし。目標は夏の甲子園。センバツでの経験を生かし、コンディショニングを整えながら夏頂点への挑戦を続けます。
遠藤 瑠祐玖 (主将)
Ruku Endo
守備でエースを助けた頼れるキャプテン
「東北大会準優勝の結果が自信になって、選手全員の意識が高まりました」と冬の練習を振り返る遠藤主将。特に走塁や、カバーリングの練習に力を注ぎ、センバツに照準を合わせてきました。チームの強みを聞くと「守備の堅さです!」と即答。二塁手・沼田大輔選手(3年)とともに「いいリズムを作って、谷木がテンポよく投げられるように守り切ろう」と話し合っていたそうです。個人的な課題は打撃の波を無くすこと。「秋は7番を打ちましたが下位打線でも打って得点の確率を上げたい」。甲子園1勝。みんなで校歌を歌うことを目標にしています。
我妻 秀飛
Shuto Agatsuma
磨き上げた盗塁という武器は霹靂一閃!
一塁到達タイムは3秒7。練習試合を含めて41試合で41盗塁を記録した柴田のスピードスター、1番打者の我妻選手。塁に出るとピッチャーの体重移動の癖を見てスタートを切ります。走塁技術は憧れのソフトバンク周東佑京選手の動画を見て学んでいるそう。「周東選手はスライディングしてからの立ち上がりがすごく速い。その先の塁を狙う姿勢が勉強になります」。打撃の飛距離を上げるため、冬の間はおにぎりの補食で体重強化を行いました。 「あと4キロ増やして夏までに68キロにしたい」。夏までに足と打撃のパワーアップを手に入れる予定です。
村上 太生輔
Taisuke Murakami
野球偏差値高い! 飛距離No.1の5番打者
5番打者として53試合11本塁打、41打点を挙げたチームの打撃2冠王。打球の飛距離はグラウンドのライト方向のネットを超えるほどで、社会人野球経験のある父の教えを受けてきたことから「野球偏差値が高い」と仲間から一目置かれる存在です。「秋は変化球でタイミングをずらされたときに、しっかり足で(力を)溜められるようにしたい。中堅手としては、もっと守備範囲を広げられるよう足を速くしたい」と意欲を語ってくれました。
市川 爽
Sou Ichikawa
「効くゲキ」で逆転を呼び込んだ元気印!
「ここから逆転するぞ。倍返しだ!」。東北大会の初戦。2点ビハインドで追う6回の表に市川君がそうゲキを飛ばすと3番舟山昂我選手の安打を足掛かりに3連打などで4点を奪取。「倍返し」で逆転し7-2で勝ち切りました。 市川君は「今日(10月14日)は堺雅人さんの誕生日だったので」と意図を説明。控え選手ながら試合では「効くゲキ」でチームを鼓舞するムードメーカーです。「元気印。市川のゲキで頑張れる選手も多い」と平塚監督の信頼も厚い。試合に出なくても勝利のために自分ができることを考えて実行する市川選手。夏のレギュラーをもちろん狙います!
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