企画

【準硬式】先輩たちが本音トーク“ジュンコー”大好き座談会(後編)

2020.8.3

選手やマネージャー、連盟役員など、準硬式野球の世界で活躍する5名の学生を招集。内にいるからこそわかる、マイナーだけ ど楽しすぎる“ジュンコー”の魅力を語ってもらった。


海外遠征など野球以外でも
貴重な経験ができる


——一言で準硬っていっても、雰囲気もレベルも方針も全然違うんだね。みんなにとって準硬式の魅力ってどこ?

井上 高校野球との一番の違いは、学生主体で運営していることです。日大だと、平日は学生しかいないので、キャプテンが課題に即した練習メニューを決めています。局面ごとにみんなで意見を出し合って方針を決めていきますが、選手の背景もそれぞれだから、いろんな意見がでる。それを自分たちで取捨選択して進めていく。その裁量は硬式よりも大きいと思います。細かいことは個人に任されることも多いから、自分で考えて行動する癖がつきました。

吉田 ぼくはインドネシア遠征に行って価値観が変わりました。大学卒業したら一般企業に就職しようと思っていたんですが、さらに上にいきたいなと思うようになったんです。そうしたら、今度ジャイアンツのアカデミースクールのコーチ研修生として参加できることになったんです。これも、準硬だったから得られたチャンスです。硬式だとプロアマ規定に引っかかって参加できないんですよ。
吉田直矢くん(4年)
帝京大学・経済学部経済学科所属。準硬ではレアな男子マネージャーとして練習補佐や選手のケアまで幅広く活躍。

篠原 海外遠征のチャンスは、硬式よりも準硬のほうがたくさんあると思います。オーストラリア遠征もありましたもんね。わたしもインドネシア遠征に行き、現地の子たちと野球を通して交流しながら、貴重な体験をしました。あと準硬では、自分で気づいて、考えて、動くという機会がたくさんあるのですが、そういうスキルは仕事でも役立つよと先輩に言われました。

中島 昨冬の9ブロック大会、マネージャーとして関東チームに帯同することになり、 二泊三日の大会の行程作りをゼロから担当したんです。現場の大阪も詳しくないから、アプリを駆使して移動時間を計算するなど、めちゃくちゃ大変で泣きながらスケジュールを組みました。その甲斐あって順調に進んでいたのですが、最後の最後で新幹線に乗り遅れるという失敗を犯してしまい……。
中島希莉さん(4年)
日本大学・法学部法律学科所属。野球好き一家で育った日本大学三崎町チームのマネージャー兼関東連盟役員。

女子 きゃー!!!

中島 当時は凹みましたが、いまとなっては普通の学生生活では味わえないいい経験をさせてもらったと思います。

渡邊 準硬の魅力は2つあって、1つ目がアットホームなところ。学生記者さんからも雰囲気がいいと評判だし、部員の保護者とも仲良しで「あ、●●くんのお母さん、こんにちはー」なんてよく会話しています。もう1つが、マイナーだからこそいろんな可能性があること。硬式の六大学野球とかだと、スポンサーとかいろんな組織が関わっているから何かを変えようと思うと大変だけど、準硬なら気軽にチャレンジできる。そんな魅力を感じています。


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