企画

【野球で広がる進路特集】「大学野球」を知ろう!

2020.8.4

「野球は高校まで」。そう決めている君に聞いてほしい。大学で野球をやってみないか? それも、体育会の硬式野球部で。高校野球は最高だ。でも、大学野球にも同じくらいの魅力がある。上手い人ばかりなのでは? 上下関係が厳しいのでは? そんな先入観を一度脇に置いて、日本の大学野球を知ってみよう。


昨年度、高校野球を引退した3年生は約5万人。一方、大学で野球をやっている選手(全日本大学野球連盟加盟校の部員)は約3万人なので、1学年だと7500人程度ということになる。この数字から考えると、大学に進み体育会と呼ばれる正式な部活動で硬式野球を続けた球児は、だいたい「7人に1人」ということになる。

大学に進学しない球児や、進んでも準硬式野球や軟式野球などを選ぶ球児がいることを考えると、意外と多いように感じないだろうか? 大学野球に敷居の高さを感じるという声は少なくないが、次のステージで野球を続けている球児はかなりいる。

全国の大学の野球連盟を束ねる全日本大学野球連盟には26の連盟が名を連ねており、全国各地で春と秋に行われるリーグ戦、その勝者が勝ち上がる「全日本大学野球選手権」(6月)と「明治神宮野球大会」(11月主催は明治神宮と日本学生野球協会)という全国大会を目標に選手はトレーニングに励んでいる。また、大きな連盟では二部制、三部制が敷かれ、そこで戦うチームは昇格という目標に向けて汗を流す。「文武両道」を掲げるリーグもあり、大学生活との両立を図りながら野球に取り組む選手たちもいる。体育会という言葉で括ると見えにくくなるが、大学生の野球との向き合い方は、リーグ、チームによって幅がある。最近は大学の野球部がSNSなどを使い広報活動をしていることも多い。興味のある大学のチームがあったら、相談を持ちかけてみてもいい。「野球は高校まで」と決めていた君にも、もう一度熱くなれる場所が見つかるかもしれない。

一般的な大学野球のスケジュール



PICK UP!

新着情報