企画

【北東北大学野球リーグ】高校球児のための大学リーグガイド!

2018.4.25

球児のための大学リーグガイド。知ってるようでよく知らない「大学野球」を現役高校球児に向けにガイドします!今後の進路選びの参考にお使いください。
第7回は「北東北大学野球リーグ」をガイドしちゃいます。


About 北東北大学野球リーグ

リーグの特徴

数年前までは東北地区の大学野球と言えば東北福祉大(仙台六大学)の天下が続いていたが、最近では勢力図が大きく変わり北東北大学野球連盟の活躍が目立つようになっている。

リーグを牽引しているのは富士大学。2009年の大学選手権で守安玲緒(三菱重工神戸・高砂)を擁して準優勝を果たすと、2014年春からはリーグ戦8連覇を達成し完全にリーグを代表する大学となっている。プロ野球への選手輩出も増えており、外崎修汰、山川穂高、多和田真三郎(いずれも西武)などはチームの中心選手に成長している。今年も鈴木翔天(4年・向上)、佐々木健(4年・木造)などドラフト候補を擁し、更に連覇を伸ばすかに注目が集まっている。

対抗馬となっているのが八戸学院大青森大の2チームだ。八戸学院大は数年前まではリーグを代表するチームで、秋山翔吾(西武)など多くのプロ選手も輩出。青森大もかつてはリーグの覇者であり、これまでの最多優勝回数を誇っている。近年は富士大の後塵を拝しているが、今年は巻き返しに期待した。他の3チームは少しレベルは落ちるものの昨年は木場涼佑(TDK)を擁するノースアジア大が上位チーム相手にも見事なピッチングを見せて注目を集めた。また、リーグ戦は勝ち点制ではなく勝率制で行われるため一つの負けが大きな影響を持つということもリーグの特徴である。

今年は前述した富士大の鈴木、八戸学院大の高橋優貴という二人の大型サウスポーがいることもあって、例年以上に注目を集めている。また彼らのように遠方の地域から進学してくる選手も多いが、外崎(西武)のように地元の高校から進学して活躍している選手も少なくない。それもまたリーグの特徴であり、近い将来、全国大会での優勝チームが出現する可能性も十分考えられるだろう。

加盟大学(16校)

富士大学(私立)
八戸学院大学(私立)
青森大学(私立)
八戸工業大学(私立)
ノースアジア大学(私立)
青森中央学院大学(私立)
岩手大学(国立)
盛岡大学(私立)
弘前大学(国立)
青森公立大学(公立)
秋田大学(国立)
秋田県立大学(公立)
岩手医科大学(私立)
岩手県立大学(公立)
北里大学(私立)
秋田看護福祉大学(私立)

リーグの野球偏差値

58

使用球場

花巻球場
さきがけ八橋球場
八戸市東野球場
雫石球場
種市オーシャン・ビュー・スタジアム

順位決定方式

勝率制(2戦固定方式)

各大学データ

▼富士大学

ベンチ入りメンバー野球偏差値

68

ベンチ入り難易度
★★★★☆

スポーツ推薦

練習会、セレクションについて(2017年実績)

不明

グラウンド所在地

岩手県花巻市

レギュラー選手の主な出身校(2017年実績)

向上
八重山商工
仙台育英
東海大相模
北海
など

近年の主なプロ入り選手

小野泰己(2016年:阪神2位・折尾愛真)
多和田真三郎(2015年:西武1位・中部商)
外崎修汰(2014年:西武3位・弘前実)
山川穂高(2013年:西武2位・中部商)
中村恭平(2010年:広島2位・立正大淞南)

プロ以外の主な野球継続チーム(社会人)

日本通運
新日鐵住金かずさマジック
NTT西日本
JR東日本東北
王子
など

▼八戸学院大学

ベンチ入りメンバー野球偏差値

60

ベンチ入り難易度

★★★

スポーツ推薦

練習会、セレクションについて(2017年実績)

不明

グラウンド所在地

青森県八戸市

レギュラー選手の主な出身校(2017年実績)

東海大菅生
春日部共栄
八戸学院光星
不二越工
柳川
聖心ウルスラ
など

近年の主なプロ入り選手

田代将太郎(2011年:西武5位・東海大四)
塩見貴洋 (2010年:楽天1位・帝京第五)
秋山翔吾 (2010年:西武3位・横浜創学館)
青山浩二 (2005年:楽天大学社会人3巡目・函館工)
内藤雄太 (2005年:横浜大学社会人3巡目・横浜商工)

プロ以外の主な野球継続チーム(社会人)

西濃運輸
七十七銀行
TDK
三菱日立パワーシステムズ
鷺宮製作所

▼青森大学

ベンチ入りメンバー野球偏差値

57

ベンチ入り難易度

★★★☆☆

スポーツ推薦

練習会、セレクションについて(2017年実績)

不明

グラウンド所在地

青森県青森市

レギュラー選手の主な出身校(2017年実績)

大舘工
青森商
花巻東
花咲徳栄
弘前学院聖愛
など

近年の主なプロ入り選手

森内壽春 (2011年:日本ハム5位・八戸工大一→青森大→JR東日本東北)
小山田貴雄(2007年:ヤクルト育成1巡目・川崎工→青森大→四国IL高知)
下山学  (2006年:巨人育成2巡目・法政二)
工藤隆人 (2004年:日本ハム9巡目・弘前実→青森大→JR東日本)
中村渉  (2004年:日本ハム7巡目・八戸西→青森大→三菱製紙八戸クラブ)

プロ以外の主な野球継続チーム(社会人)

新日鐵住金鹿島
鷺宮製作所
など

▼八戸工業大学

ベンチ入りメンバー野球偏差値

55

ベンチ入り難易度

★★☆☆

スポーツ推薦

練習会、セレクションについて(2017年実績)

不明

グラウンド所在地

青森県八戸市

レギュラー選手の主な出身校(2017年実績)

八戸工
秋田商
八戸工大一
黒石商
盛岡工
など

近年の主なプロ入り選手

なし

プロ以外の主な野球継続チーム(社会人)

なし

▼ノースアジア大学

ベンチ入りメンバー野球偏差値

55

ベンチ入り難易度

★★☆☆

スポーツ推薦

不明

練習会、セレクションについて(2017年実績)

不明

グラウンド所在地

秋田県秋田市

レギュラー選手の主な出身校(2017年実績)

金足農
西目
秋田西
仙台育英
角館
など

近年の主なプロ入り選手

なし
※小山桂司(元日本ハムなど)は中退後シダックスを経てプロ入り。

プロ以外の主な野球継続チーム(社会人)

TDK
きらやか銀行

▼青森中央学院大学

ベンチ入りメンバー野球偏差値

53

ベンチ入り難易度

★★☆☆

スポーツ推薦

練習会、セレクションについて(2017年実績)

不明

グラウンド所在地

青森県青森市

レギュラー選手の主な出身校(2017年実績)

八戸学院光星
東奥義塾
花巻東
盛岡大付
盛岡中央
など

近年の主なプロ入り選手

大坂谷啓生(2014年:楽天育成2位・弘前学院聖愛)

プロ以外の主な野球継続チーム(社会人)

なし

その他リーグデータ

通算優勝回数

(2017年秋季リーグ終了時点)

青森大学:35回
富士大学:31回
八戸学院大学:14回
ノースアジア大学:11回
秋田大学:4回

過去10年間のリーグ戦優勝回数

(2008年春〜2017年秋)

富士大学:13回
八戸学院大学:5回
青森大学:2回


過去10年間の全国大会優勝回数

(2008年春〜2017年秋)

なし

過去10年間の全国大会勝利数

(2008年春〜2017年秋)

富士大学:10勝
八戸学院大学:4勝

合計:14勝(8位タイ/26連盟中)

現役プロ野球選手数(NPBおよびMLB)

富士大学:5人
八戸学院大学:4人
青森大学:2人

合計:11人(12位タイ/26連盟中)

(データ・文:西尾典文)

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