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【少年野球指導者のひとり言】「試合に入り込む」ことができる選手

2016.6.14
 土曜日は公式戦でした。残念ながらチームは敗れましたが、ひとつ大きな収穫がありました。

 ベンチ入り登録を外れていたうちの新1年生たちは試合に出る可能性はゼロだったのですが、自主的にみんなで応援マーチを歌いながら、大声で応援していました。ベンチに居た私も「今年の1年生はやるな!」と感心しました。

 ゲームの流れを注視しながら一生懸命仲間に声援を送る選手は、ゲームの雰囲気に適合しているので、代打として打席に立っても、すぐに試合の雰囲気に溶け込み、持っている力を発揮しやすいです。逆に代打に出て見逃し三振をするような選手って、だいたいベンチで声を出していない選手が多いです。

 試合後、選手たちにこんな話をさせてもらいました。

「試合には『流れ』というものがある。『流れ』に乗れない選手は試合の中で結果を出せないことが多い。試合を注視し、仲間に声援を送ることで試合の流れを掴むことができる。野球選手として『流れを掴むこと』は大切な要素。もっと良い選手は流れを掴むだけではなく、『自分で流れを創る』ことができる。キミたちには『流れを創れる選手』になって欲しい。だからまずはしっかり声をだして流れに乗って欲しい。そんな中で1年生はよく頑張った。素晴らしかった。上級生ももっと頑張れ。」

 次の大会、もしかすると1年生が上級生を押しのけてベンチ入りを獲得する場面があるかも知れません。1年生にはどんどん上級生にプレッシャーをかけて欲しいし、上級生も意地を見せて欲しい。そうすればきっといいチームになる!

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  


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