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【少年野球指導者のひとり言】ジャッジに対する問題提起

2016.5.6
日曜日はうちのボーイズに入団が内定している選手の応援で学童野球の大会を観戦に行きました。試合には敗れたものの、投手の子は随所に「いいボールだなぁ〜」という球を投げ、ピンチでも逃げず向かっていって好投しました。頼もしい限りです。

その試合を観ている中で気になることがありました。
審判のジャッジです。我々が子どもの頃に比べて審判の違いは大きく3点あります。

①ボークの基準が厳しい
②ハーフスイングの判定が厳しい
③ストライクゾーンが全般に高い(審判によりますが)

プロの世界でも全体的に①と②は傾向としてあります。というかプロで「ボークの厳格化」「ハーフスイングの厳格化」が進み、アマチュアでもその影響を受けていると考えられます。

以下に綴ることは賛否あると思いますが、敢えて「問題提起」として誤解を恐れずに綴ってみます。

ルールを厳格に運用するのは間違いではないと思います。しかし「試合は選手の教育の場」でもあると思います。「ボーク」も一発宣告ではなく、一度は警告を挟んで注意を促したり、ボークを宣告する時は投手と監督に対して同時に説明して本人の意識向上と指導者へ改善を促すなどの配慮が必要だと思います。

ハーフスイングもちょっとバットが動くだけで「スイング」だと、打者は積極的に打ちにいく姿勢を損なってしまいます。小学生の場合、積極性を身につけることはその後の成長のためにも大切な要素だと思います。「投手は積極的に攻める」「打者は積極的に打ちにいく」という姿勢を形成するためにもストライクゾーンは広めに、ハーフスイングもそんなに厳格でなくても良いのではないかと思いました。

良い試合には必ずと言ってよい程、「技量の高い審判」が居ます。私も時々審判をしますが、その時には好勝負を演出できるようなジャッジを心がけたいと思いました。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


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