高校球児だった芸能人～三代目J Soul Brothers ELLY～

◆若者に人気のELLYは元高校球児

　昨夏に公開された『TRASH / トラッシュ』で映画初主演を果たし、若者から絶大な支持を得る三代目J Soul Brothersの一員として 活動するELLY。

　本名はエリオット・ロシャード・昂矢。父親はかつて日本チャンピオンにまで上り詰めたボクサー、カーロス・エリオットである。

　豪快なダンスを得意とするELLYだが、高校時代は甲子園を目指すバリバリの野球小僧。1968夏、1969春、1969夏と三季連続で甲子園に出場したことのある青森の“古豪”三沢高校の野球部出身である。


◆かつて坂本勇人と対戦した青森県大会

　四番で捕手を務めていたELLYの甲子園への道を打ち砕いたのが、光星学院(現・八戸学院光星)で2年春から四番を張っていた坂本勇人(現・読売ジャイアンツ所属)選手。なんと、プロ野球でも屈指の人気を誇るスタープレイヤーと、人気アーティストは青森大会で四番対決を行っていたのだ。
　
　青森大会準々決勝は6－1で坂本勇人選手率いる光星学院の勝利。坂本選手はその後、3年春には選抜に出場し、全国から注目を集める選手となる。
　
　ELLYは大学に進学後も野球を続けるが、途中で本格的にダンサーの道へ歩み始め、現在に至る。


◆後輩たちに“甲子園出場”の夢を託す

　ELLYの母校である三沢高校は昨秋の青森大会では、地区大会を勝ち上がり、県大会へ進出。しかし、2回戦で後に東北大会優勝を果たす青森山田の前に10－0で敗戦。選抜出場の可能性は断たれてしまったが、気持ちは夏に向け切り替えているはず。

　自分が叶えられなかった甲子園の夢を後輩たちに託し、映画にダンスと幅広い活動で全国に勇気と感動を与えるELLY。そんな彼はきっと、後輩たちの自慢の先輩であり続けるだろう。