トレーニング

自分の足にあったスパイクを履く

2016.2.15

 野球をする上で必ず使うものの一つにスパイクがあります。足のサイズにピッタリあったものであれば、パフォーマンスをよりよくするだけではなくケガを予防することにも役立ちます。スパイクを購入するとき、「そのうち足が大きくなるから」といって実際のサイズよりも大きなものを選ぶ人もいると思いますが、足先が余った状態でプレーを続けているとさまざまなケガの原因となりやすいことが知られています。

 本来の足の動きをなるべく妨げないようなスパイクを選ぶことが大切です。踵から足をついてつま先が地面から離れる一連の歩行動作では、同じ足底の部位が屈曲します。これがスパイクを履いた状態でも屈曲位置が同じように繰り返されることが大切です。スパイクでは足幅の一番広い部位がその位置にあたると考えてよいでしょう。スパイクを履いた状態でつま先を押すとソールに触れることができる程度の空間がある場合は、サイズが大きすぎると考えられます。つま先に余りがあればあるほど、地面に接地したときに足がスパイクの中で滑ってしまい、地面の反力を使って走るときのロスを生み出してしまいます。

 足の機能が十分に活かされない状態で長くプレーを続けていると、地面から受けた物理的ストレスは足首から膝、腰といった荷重関節(体重を支える関節)にも大きな影響を及ぼします。膝痛や腰痛の選手の中にも実はスパイクが原因だったというケースは意外とよくみられるものです。スパイクを履いてプレーすることがケガにつながらないよう、自分の足にあったスパイクを選ぶようにしましょう。

 スパイクを履くときはまず紐を緩めて足を入れたら、踵でトントンと軽く地面を押しつけて、踵の位置を固定させてぶれないようにします。その後、靴紐をしめてつま先の空間をチェックするようにしましょう。左右で足のサイズが違うことも珍しいことではありませんので、大きいほうの足にサイズをあわせ、あまりにもつま先の空間がある場合はインソールなどで調整することも検討しましょう。

  自分の足にあったスパイクはパフォーマンスアップだけではなくケガ予防にもなる



 



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