◆打力で掴んだ甲子園切符
長崎県大会の決勝戦では17‐1と圧倒的な力をみせつけ、九州大会へ進出した海星。九州大会の初戦は、昨夏甲子園ベスト8の興南(沖縄)を7回コールドで下し、その勢いのまま準々決勝の臼杵(大分)も7回コールド勝ち。
準決勝の鹿児島実戦では、初回に4点を奪われる苦しい立ち上がりとなったが、4回に一挙5点を取る集中打を披露し、逆転勝ちを収める。
決勝では、秀岳館(熊本)に敗れはしたものの、九州大会準優勝を果たし15年ぶり5度目の選抜出場を決めた。過去選抜では勝利を掴んではおらず、念願の初勝利を目指し、ナインは闘志を燃やす。
◆強力打線を牽引する自慢の上位打線
長崎県大会、九州大会で放った安打数は6試合で計76本と毎試合二桁安打を記録。興南戦では、昨夏ベスト8の原動力ともいえる好投手比屋根雅也投手を3回1/3でノックアウトした。
強力打線を引っ張るのは一番服部貴大選手と二番島原勇樹選手。バッティングセンスに溢れている服部選手は、1年の夏に六番打者として甲子園に出場した経験を持つ。
島原選手も長打を期待できるパワーも兼ね備えている。共に左打ちであるが、左投手に対して全く苦にせず、九州最強の一、二番との呼び声も高い。
◆安定感のある左右の二枚看板
エース左腕、春田剛志投手は腕の振りが鋭く、非常に投げっぷりが良いのが特徴だ。右打者へのインコースを巧みに出し入れできるかが勝敗のカギを握る。
そして、右腕の土谷一志投手は、1年夏からベンチ入りしている経験豊富な投手。九州大会準決勝の鹿児島実戦では、1回途中からロングリリーフをこなし、試合を立て直す活躍を魅せた。エース春田選手との激しい背番号1争いを繰り広げている。
悲願の初勝利を目指し、海星が甲子園の舞台に降り立つ。