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【少年野球指導者のひとり言】”バランス”を大切に

2016.2.12
最近は「集中力」について書くことが多かったですね。野球の上達のためにメンタル面では「集中力」は最も大切な要素だと思います。そして技術面で最も大切なのは「バランス」だと思います。バランスの良い選手は以下の特徴があります。

①体勢のブレが少なく、プレーに安定感がある。
②体勢が崩れた後の立て直しが早く、次のプレーへの切替が早い。

バランスの良い選手になる上で大切なのはプレーの後「止まる」という意識です。

「止まることとバランスにどういう関係があるの?」

ちょっと分かりにくいので具体例でお話ししたいと思います。
例えば素振りをした後に体勢が崩れる選手は、バットが一定のスイングを出来ていない可能性が高く、結果としてミスショットが多いです。また打撃後の走塁への切替が遅く、コンマ何秒か一塁到達が遅くなります。慣性に任せて身体を流してしまうと、バランスを崩しやすくなるので、慣性に逆らって「止まる」ということを意識高く実行することで、バランスの良い選手に成長します。

「難しい球を打つ時は体勢が崩れても仕方ないよね?」と思うかも知れません。その通りです。しかしそれは「体勢を(敢えて)崩して打つ」ということで「崩れる」とは全く意味が違います。

素振りの後、慣性と逆方向に力を掛けて「止まる」
投球の後、踏み出した足でしっかり体重を受け止めて「止まる」

ちょっとしたことですが、小学生の時から意識高く繰り返し取り組むことでバランスはかなり改善されます。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


 


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