企画

【アメリカ留学に挑戦 夢は叶えるためにある!①】フェデックス野球部・菊地雄太選手

2016.2.5

アメリカ野球留学を経て、現在も社会人・フェデックス野球部で活躍する菊地選手。
高校卒業後の進路としてどうして海外野球留学を選び、現在の活動に生かしているか、インタビューを行った。

「野球留学の経験をして精神的に強くなりました」

――日本との違いはどんなところですか?
「基本的に2時間以上の練習はないですね。練習量は高校野球のほうがあります。僕も実際に経験して、練習量の物足りなさを感じました。体力や持久力に関しては日本で高校野球を経験した人は世界でもトップレベルだと思います」

――留学前の英語力はどれくらいでした?
「僕は中学、高校での英語の成績は全然よくなくて、当時は英語なんて必要ないくらいの気持ちで渡米しました」

――留学後の苦労はどんなことですか?
「やはり言葉ですね。最初の頃、4番サードで出場し、行けるなと思っていた時期に、スランプに陥ってしまいました。そのときは周りがサポートしてくれましたが、当時は『英語わからないし』と耳をかさなかったことで、孤立してしまいました。結果、3カ月で最初の学校は辞めさせられました。今考えれば、ある程度のコミュニケーション力は必要だなと思います」

――どのように克服をしたのですか?
「まだ野球がしたかったので、次に行った大学では、『まず、出来ることからやろう』と思い、移動のバスで、隣に座った選手に話しかけることから始めました。最終的には話すことが楽しくて、スペイン語も専攻しました」

――価値観も変わったのでは?
「そうですね。色んな国から来ている選手がいるので、価値観が変わりました。細かいことも気にしなくなりました。お湯が出なかったり、朝起きたらサソリがいたり、そんなの日常茶飯事なので、精神的に強くなりましたね」

――最後にアメリカ野球留学を経験して今思うことは?
「メジャーリーガーになると思って海を渡ったんですけど、なれずに帰って来て、一時期は失敗だと思っていました。けれども、違う形で英語を活かす仕事をしながら、フェデックスという素晴らしい会社の野球部に入れたのも、アメリカ留学でいろんな経験をしたからだと思います。これから留学しようと思ってる球児には、『自信を持ってまず行こう』って言いたいですね」


PROFILE
1991年6月13日生まれ。神奈川県出身。中学時代、関東センバツでキャプテンとして活躍。東海大相模から通信制高校へ編入。高校卒業後、米大学野球留学。現在はスポーツジム「ネクスト」でマネージャーとして働くかたわらフェデックスの野球部で活躍中。


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