日大山形高校で活躍後、自らの意思で野球留学を決意。大学卒業後も留学経験を生かして、留学生のサポートを仕事にしている本間卓さん。
野球留学を決意したきっかけや現地での様子を聞いた。
「環境を変えるということは、全く違う視野が広がります」
――留学のキッカケはなんですか？
「中学生の時に、市の野球連盟でハワイ遠征があり、将来はアメリカに行きたいなと思いました。高校2年生くらいのときにアスリートブランド社を見つけて、卒業したら行こうと決めました！」
――セレクションを受けた時の手応えは？
「高校時代はファーストだったのですが、ショートとピッチャーの両ポジションで、セレクションを受けました。実際セレクションを受けて、やれると思いましたね。私が行ったのがシーズン入った３月だったので、すぐにアメリカの大学野球のレベルを肌で感じられました」
――アメリカで野球をして驚いたことはありますか？
「私が驚いたのは、ピッチャーと野手の練習がはっきり分かれていた事ですね。ピッチャーの休日と野手の休日が違うんです。ピッチャーの練習は短かったですね。やることが終わったらすぐに帰ってました。守備練習で驚いたのは、シートノックをほとんどしなかった事です。むしろシートノックをするチームは弱いという印象でした。基本的には、内野、外野に分かれて、個別に練習していました。内野でも短い距離でひたすら捕り方の練習を繰り返していました。小中学生がやるような基礎練習をMLBのプロもやっていました。」
――日本以外で野球をするメリットはなんですか？
「環境を変えるということは、全く違う視野が広がります。それと野球をやりながら英語を学べるというところが大きいですね。英語を喋れるだけでなく、野球レベルも高いですし、私の同期も何人かMLBのドラフトにかかる選手がいますし、そういう環境が身近にあるというのは素晴らしいと思います」
――最後にアメリカ野球留学を経験して今思うことは？
「行ったことはかなり満足しています。世界が広がりましたし、日本では感じられない野球観も必ずあると思います。挑戦したいと思ったらアマチュアレベルでも得るものは大きいのでトライしてみてください」
PROFILE
1990年6月9日生まれ。山形県出身。高校時代は日大山形で一塁手として活躍。高校卒業後、米大学野球留学。渡米後はショート、ピッチャーで活躍。現在は留学支援するかたわら、小学生から高校生まで野球指導も行っている。
