選手

【敦賀気比】選抜桜のヒーロー・山崎颯一郎投手

2016.2.5

“北陸の奪三振マシーン”再び甲子園の地へ

 昨夏、甲子園で三振を山のように築き上げていった“あの瞬間”を忘れられない人は多いだろう。2015年の春にチームを優勝へと導いた平沼翔太選手が花巻東打線にノックアウトされ、急遽2番手投手として山﨑颯一郎が甲子園初のマウンドに上がった、あの瞬間だ。

 スラリとした長身から投げ下ろすノビのあるストレートと落差のあるカーブ。勢いに乗っていたはずの花巻東打線を2回4奪三振。「さすが、敦賀気比。控え投手にもこれだけのクラスがいるのか……」と観客をうならせた。


ピッチング以外のところで課題も

 二年生になり、山﨑颯一郎は唯一無二のエースとなった。チームを北信越大会優勝、神宮大会準優勝に導き、神宮大会の決勝も7回終了まで高松商業高校に対して1点も与えないピッチングをしていた。

 しかし、8回に投球後のベースカバーに遅れてしまい、そこから失点。9回を投げ抜き、奪三振9を記録するも敗戦投手に。あと2回のところで惜しくも優勝を逃した。

 また、バッティングでも存在感を発揮した前エース平沼とは違い、打撃はあまり得意とはしておらず、2大会とも良い結果を残せていない。


甲子園でステップアップなるか

 ただし、課題の分だけ伸びしろがあるともいえる。球速も、自己最速となる145km以上を選抜で記録する可能性は大いにある。カットボール、スライダー、チェンジアップ、そして落差の大きいカーブを武器にどれだけの奪三振を記録するのか楽しみである。

 整列をすればチームメイトとの身長の差は歴然。ひときわ目立つ188cmの長身右腕が、再度甲子園の地で輝くことができるのか注視していきたい。


 



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