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【京都国際】プロ注目左腕・森下瑠大「日本一を獲ることしか考えていません」

2022.7.20

優勝候補として名前も挙がった今年のセンバツ。しかし開幕前日にコロナによる出場辞退。春の大会後は左ヒジを痛めるなど、自身もチームも一度はどん底を味わった。この夏、底力を見せることはできるのか?復活を目指すプロ注目左腕を取材した。


春の大会後に発症した左ヒジ痛

――あとで話をお聞きしたいので、よろしくお願いします。

京都国際高校のグラウンド脇。汗を拭う森下瑠大に声をかけると、森下は複雑そうな笑みを浮かべて「はい」とうなずいた。その微妙な反応から、「本当は取材がイヤなのだろうな……」と察せずにはいられなかった。

取材する立場から述べるのもおかしいが、森下がそんな反応を見せるのは無理もない。今春の選抜高校野球大会(センバツ)の出場を辞退したとはいえ、森下は大会の目玉選手だった。前年には春夏連続甲子園に出場しており、名実ともに高校野球界のスター。当然のように、取材は殺到している。

高校野球の取材者は、必ずしも高校野球の事情に詳しい人間ばかりではない。かつてあるドラフト1位指名選手から、こんな嘆き節を聞いたことがある。

「いろんな記者に同じ質問ばかりされるんです。『野球を始めたきっかけは?』と聞かれるたびに『また答えるの?』って。練習時間も削られるし、うんざりしました」
 
森下も少なからず同様の不満を抱いているに違いない。そこで「なるべく今まで聞かれなかったであろう質問をしますね」と森下に告げると、表情が少しやわらいだ。自らハードルを上げてしまった感はあったものの、森下のインタビューは無事スタートした。

とはいえ、森下は長らくマウンドから遠ざかっているという、気になる事情もある。まずは左ヒジ痛から回復途上の体調について聞いてみた。

「だいぶ投げられるようになってきて、予定通り順調にきていると思います。6月の1週目からリハビリを始めて、まったく投げられない状態から段階を上げて、3週目に入った今では7割くらいまで回復してきました」

センバツ開幕前日にチーム内にコロナのクラスターが発生したため、大会を出場辞退。その後、森下もコロナに感染し、最大で38.7度の高熱にうなされた。2週間の休みを経て復帰後、森下の体に異変が生じる。

「春の大会が始まった頃から、ヒジが痛むようになったんです」

チーム内では同時期に体の痛みを訴える者もいたことから、「コロナ後遺症」とも報じられた。病院での診断の結果、ヒジ周辺の筋肉の炎症だった。


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