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【仙台育英】名将によるバッティング上達メソッド!(須江航 監督)

2022.4.22

打撃指導に定評のある6人の名将が技術論を中心とした打撃論を存分に語っている『高校野球監督がここまで明かす!打撃技術の極意』(大利実/カンゼン)。その著書の中から今回は、仙台育英・須江航監督の章の一部分を紹介します。


須江航の「打撃メソッド」とは?

1.年間計画で取り組みを明確に

1カ月ごとに3つのテーマを掲げ、毎月「やるべきこと」を明確にする。いつ、何をやるかを事前に計画しておくことで、その後の結果を論理的に振り返ることができる。結果が出たときに、その理由とプロセスまでわかるようにしておくことが理想。


2.冬はスケールアップの時期

試合のない冬は細かな技術指導などは行わず、打球角度、打球速度を上げて飛距離を伸ばすことを最重要視する。食事とウエイトトレーニングで、体重&筋力をアップさせ、スイングスピード140キロ以上、打球速度145キロ以上(ティーバッティング)を目標値に設定。タイプを問わず、全選手が〝スケールアップ"に挑戦する。


3.好投手と対戦する機会を作る

公式戦前には、練習試合で全国トップレベルのピッチャーとの対戦機会を作る。150キロ近いボールを投げる速球派と対戦することで、早い段階からトップの位置で待つ重要性やタイミングの取り方など、自らの課題を改めて洗い出す。言葉だけでなく、選手に「体感」させることで、選手に気づきを与える。


4.大きな関節を意識する

トップへ持っていく動きやスイング動作などは、どうしても手首など器用に操作できる末端に近い関節を意識してしまいがち。その分、ブレが生まれやすいため、なるべく肩甲骨や股関節などの「大きな」関節を意識させる。そのほうがブレは少なく、動きを再現しやすくなる


5.スタンドティーで「当て感」を磨く

バットの芯でとらえる「当て感は」は、バッターにとってもっとも大事な部分。当て感を磨くために、スタンドティーから7メートル先のネットの中に打ち込む練習を繰り返し行う。スイングスピードをなるべく落とさず、狙ったところに打ち込むことがポイント。


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