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【少年野球指導者のひとり言】弱いチームほど試合を!

2015.12.30
 試合は「選手自身が経験を積む」という効果だけでなく、指導者側も選手の課題や特徴を発見し、今後の指導方針を決定するためにも重要な参考材料です。

 私が以前、コーチをしていた学童野球のチームは、今では地区でもトップクラスの強豪チームになりました。そしてそのチームは3年前にも地区優勝しています。もちろん選手の頑張りや、現在指導されている方々の手腕によるところも大きいのですが、この2つの世代には共通点があります。

 上記の強い2つの世代は、上級生が2〜3名しか居らず、下級生の時代から多く試合経験を積んできました。下級生の時には負けることが多かったのですが、負けながら経験を積み、最上級生になった時にその豊富な試合経験が生かされています。

 上級生の少ないチームに入りましょうと言っている訳ではありません。負けることを恐れず、どんどん挑戦することが必要だと言うこと、下級生の時にも下級生同士の試合を組むなど、経験を積ませることが重要だと思うのです。負け続けると指導者側も「もっと練習しなければ」という気になってしまいます。しかしそこで試合を避けていると経験を積めず、どんどん悪循環にハマります。

 指導者も負けることを恐れず、挑戦すべきだと思います。
 強豪チームになった時、その世代に入れこみ過ぎると次の世代育成が遅れてしまいますので、世代交代による落ち込みを作らないためにも下級生のときからどんどん試合経験を積むことが重要だと思います。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。

 


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