「『前足を引っ張ってきなさい』という伝え方をしています。これはかなりうるさく言いますね。引っ張ろうとすることで、体重が前に乗りやすくなる。そのためには、かかとから着地させること。つまさきから着地すると、引っ張る動きはできなくなります」
体重を移動させることを考えても、かかとから接地して、つまさきに重心を移していくことが自然な動きになる。長谷川監督は「歩行と同じ動作」として教えている。
角度に対するこだわりもあり、ピッチャー陣のキャッチボールでは長谷川監督お手製の台を使用する。
「ピッチャーは、マウンドから投げるのが仕事です。常に意識してほしいのは、高いところから投げ下ろす感覚。目線を上から下に向ける。リリースで、ボールを叩くイメージを持たせています」
バレーボールのスパイクのように、上から下に叩く。頭の中にこの意識があれば、ヒジの位置が下がって、ボールを押し出して投げるのを防ぐこともできる。特に上背があるピッチャーほど、リリースの打点を大事にしている。
続きは本書から(書籍では写真を交えてより詳しく紹介されています)。
長谷川菊雄(はせがわきくお)
11977年生まれ、兵庫県出身。八戸工大一高時は2年秋と3年春に三塁手として県大会優勝。八戸工大卒業後は民間企業に就職するが00年に恩師・山下繁昌前監督からの依頼を受けて母校のコーチへ就任(電気科教諭)。08年より現職。2010年に夏の甲子園出場。著者:大利実(おおとしみのる)
1977年生まれ、横浜市港南区出身。港南台高(現・横浜栄高)-成蹊大。スポーツライターの事務所を経て、2003年に独立。中学軟式野球や高校野球を中心に取材・執筆活動を行っている。『野球太郎』『中学野球太郎』(ナックルボールスタジアム)、『ベースボール神奈川』(侍athlete)などで執筆。著書に『中学の部活から学ぶ わが子をグングン伸ばす方法』(大空ポケット新書)、『高校野球 神奈川を戦う監督たち』『高校野球 神奈川を戦う監督たち2 神奈川の覇権を奪え! 』(日刊スポーツ出版社)、『101年目の高校野球「いまどき世代」の力を引き出す監督たち』『激戦 神奈川高校野球 新時代を戦う監督たち』(インプレス)、『高校野球継投論』(竹書房)、『高校野球界の監督がここまで明かす! 野球技術の極意』『高校野球界の監督がここまで明かす! 打撃技術の極意』(小社刊)などがある。2月1日から『育成年代に関わるすべての人へ ~中学野球の未来を創造するオンラインサロン~』を開設し、動画配信やZOOM交流会などを企画している。https://community.camp-fire.jp/projects/view/365384関連記事
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