企画

【少年野球指導者のひとり言】練習後、選手に何を話してますか?

2015.12.12
だいたいどのチームも練習の最後に、監督やコーチから最後に練習の講評など「お話」があってから終了になると思います。皆さんが指導するチーム、お子さんが所属するチームでは、最後にどんなお話がされていますか?

私はコーチなので、滅多に練習の最後にコメントすることはないのですが、コメントする時は以下の「3つの要素」と決めています。

①練習への取組み姿勢や野球の思考法について
②練習で気付いた技術的な指摘
③体力強化・体調管理のについて

これらを1分ずつ、合計3分で話します。しかも私は比較的ゆっくり話す方なので、話す言葉の量はそんなに多くありません。「合計3分」は中学生が相手の時で、小学生相手の時は3つのテーマ合計で1分半〜2分くらいで話します。

なぜこの3つか?スポーツの技量を高めていくためには「心技体」バランスよく成長させていく必要があると考えているからです。
「体が大きくなったからこそできるプレー」もあれば、「思考が発達するからこそ遂行できる高度な作戦」などもあります。これらは上記3つのうち、2つの要素がバランスよく成長してこそ会得できるものです。片方の成長が追いつかなければ成立しません。だからこそバランスよく成長を促す必要があるため、必ず「心技体」それぞれから1つずつテーマを選んで話すようにしています。そして、いつどんな時も「3つ揃えて話す」ということにこだわっています。

「なぜ1テーマあたり1分なのか?」
これは明確な理由があります。自分が選手時代に、監督・コーチの長い話が嫌いだったからです。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  


PICK UP!

新着情報