学校・チーム

最後まで笑顔で野球をすることが、僕らの“甲子園”〜僕たちのナツタイ 2021 千葉聾学校〜

2021.7.13

自立生活の練習場 寄宿舎に潜入!

遠方に住む生徒男女27人(うち野球部7人)が学校敷地内の寄宿舎で生活している。協調性や掃除洗濯などの習慣が身につき「社会に出るための訓練」と捉えている保護者も多い。共同生活を通して最後は兄弟のように仲良くなる、そんな寄宿舎に潜入〜!


写真左から小林隆太(高1 内野手)、黒下来偉夢(中3 外野手)。

整理整頓が行き届き、塵一つ落ちてない寄宿舎。掃除、洗濯、配膳。家でつい怠けてしまうお手伝いを、ここではキチンと生徒が行っている。小林君は「練習を教え合ったり先輩と一緒に自主練ができるところが良い。家よりここにいたいくらいです」と笑う。中学生の黒下君は寄宿舎に入って、初めて練習着を洗濯板で洗うことを覚えた。今は友達に教えられるほどの“名人”だ。自由時間にゲームをしたり、テレビをみたりする寄宿生が多い中、野球部の生徒は顧問の先生についてもらい、ティー打撃や壁あて(スローイング)の練習に熱中している。「野球が思い切りできるところがいい」と小林君は言う。いつかは親元を離れ、聴者と共存して自立した生活をしなければいけない。寄宿舎はその練習の場でもある。藤田監督は「一緒にお風呂に入って語り合ったりして楽しいですよ。家が近い生徒にも寄宿舎を薦めています」。「礼儀が身についた」と保護者にも大好評だとか。


毎週提出する野球ノートは、監督と保護者が返事を書く。心を通わせるツールの一つ。

無駄なものが一切ない、綺麗に整頓された部屋。遠方の生徒が平日の月~金の間、生活する。

ゴシゴシゴシ……と泥落としをする黒下君。「洗濯板を使っての洗濯は初めて」という選手がほとんど。


この日のメニューはピラフとアジフライ。たっぷり練習した野球部の選手たちはお替り率高め。お休みの選手のおかずが回ってきて山盛りに。明日のメニュー(写真右)も楽しみ♪

夕食後は自主練習タイム。穴あきボールを使って、ネットを張った小スペースでティー打撃。

勉強時間は全集中! 家ではだらけてしまう勉強も、仲間と一緒だとスイッチが入る。

火事や地震や水害などの緊急事態を「視覚」で伝える非常灯。全部屋に完備している。


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