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【少年野球指導者のひとり言】子どもの年齢に応じた指導の重点ポイント

2015.11.17
私は現在、中学生の指導をしています。3月までは小学生を指導してました。小学生の時から私に野球を習っている子がチームに何人か居るんですが、みんな口を揃えて「少年野球の時と全然違う」と言います。当たり前です。指導方法を変えているからです。

仮に私が社会人野球の監督になったら、練習時間の使い方、選手の起用方針など、今とは全く違うモノにすると思います。

子どもは年齢によって成長する器官が異なります。小学生の時は神経系、中学生の時は心肺機能、高校生は筋力が大きく成長すると言われています。小学生の時は神経系の発達を促進するためにも様々な運動をさせると効果的です。私は小学生の時、野球以外にバスケットボールと卓球をやっていました。中学生になるとインターバル走などを多く取り入れて心肺機能を高め、向上する体力を背景にして動作再現性の向上を促進します。

何が言いたいかというと、素質に恵まれた選手が集まる一部のチームを除けば、指導者は高等戦術の知識や、高度な技術指導なんて言うほど必要ないと私は思います。プロ野球の采配や戦術を学んでも大した意味がありません。

プロ野球監督はアマチュア野球の監督とは全く違う役割です。蕎麦職人にパスタの作り方を学ぶようなものです。
野球未経験のお父さんが学童のコーチをされる際は、付け焼き刃の知識で技術指導するより、「身体のいろんな部位を使って運動させる」ということに重点を置いた方が、子どもの成長に効果的だと思います。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  


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