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【福岡大学】大曲 錬|夢はプロ野球選手。高校時代は諦めたが、準硬式で才能が開花。夢を再び目指す

2020.7.15

準硬は考える時間があり、場数も踏める

「家族の知り合いで野球に詳しい方がいて。その方の助言がマッチして、ここまで変わることができたんです」。周りの人への感謝を口にした。

――ボールが違いますが、どうでしたか?

1カ月で慣れました。準硬の球は「ひっかく」「つぶす」という感じ。投げてみると、伸びやキレが出にくいこともわかりました。オーバーハンドへの模索もしながら、試行錯誤の毎日でしたね。自分でいろいろと考えるようになったことがよかったです。

――どういうことですか?

高校時代までは、やらされている感じで、指導者に言われたとおりにやって終わっていました。それが、大学ではアドバイスを受けたあと、なんでそうしないといけないのかを自分でもっと深く考えるようになりました。練習時間は長くないので、考える時間がいっぱいできたことがよかったです。

――他に準硬式を選んで良かったことは?

試合で場数を踏ませてもらったことですね。高校時代は試合に出られなかったので。投げながらいろいろ覚えていけたのがよかったです。全日本選手権にも2回行けました。

――今の夢はなんですか?

プロ野球選手になることです。まっすぐだけじゃ抑えられないと思うので、今は縦変化するスプリットなども強化しています。(コロナウイルス感染拡大で)リーグ戦が途中で中止になりましたが、自主トレーニングを続けながら硬式の球で投球練習もしています。

――高校生へメッセージをお願いします。

コロナ禍で甲子園が目指せなくなり、目標がなくてつらいと思いますが、本当に野球が好きなら大学で野球は続けてほしいですね。準硬式は硬式にはないいろいろな可能性が詰まっているのでおススメです!

For Dream...

Q:野球をやめようと思ったことはありますか?
A:あります! 高校時代は野球が嫌になったことも。でもやめるのは寂しいなと思って準硬に入った。今は楽しいです!

Q:野球をあきらめなかった理由は?
A:野球が好き。単純にそれだけです!

Q:準硬式の魅力って何ですか?
A:福大の場合は、自分で考える時間がたくさんあること。その考えを尊重してもらえること。場数を多く踏めることですね。

PROFILE

1998年5月21日生まれ。福岡県出身。179cm、79㎏。右投右打。小3のとき「柳川昭代ドリームズ」で軟式野球を始め、昭代中では硬式の「佐賀藤本ベースボールクラブ」に入団。投手兼内野手。西日本短大付では1年秋に内野手でベンチ入り、2年秋に投手。3年春の九州大会準優勝を果たす。福岡大準硬式野球部では1年夏から主戦で投げ、奪三振のタイトルなどを受賞。3年夏に2年連続で全日本大会出場。今春リーグ戦ではプロ9球団が視察した。背番号18。

福岡大学

●監督/藤野 等 ●部長/堺 雅志
●部員数(4年=18人、3年18人、2年=20人、1年=27人、女子マネ=4人
1950年九州六大学準硬式連盟加入。全国大会59回出場(優勝6回、準優勝6回。2014年に福岡市西区に硬式野球部共用の専用球場が完成。練習は火~金曜が授業の合間にグラウンドで練習。土日がリーグ戦。火、木曜が朝7時から朝練習(約2時間)。休みは月曜。現在はコロナウイルス感染拡大のため自主練期間。8月の全国大会(大阪)に向けて準備をしている。
http://www.fukudai-j.net/

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