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【東北野球がアツい!】金足農|踏まれても強い根で上へ。雑草軍団が、新しい時代を作る

2019.2.20

日本中を沸かせた「金農フィーバー」から5カ月。先輩の偉業を胸に、自分の手で新たな1ページを作ろうとしている現チームの姿があった。雪の降る秋田で、黙々と練習に打ち込む「今の」金足農を取材した。


あの奇跡は、この練習に耐えた選手たちへのご褒美だったのかもしれない――。そう思うほどの猛練習だ。

耳がちぎれそうな風雪のなかを選手たちが一心不乱に走っている。雪と泥でシャーベット状態になった地面を、長靴で「シャリ、シャリ」と踏み進めながら。足の指の感覚はないし、ユニフォームは絶望的に真っ黒だ。それでも選手たちは自分に負けるもんか、と言わんばかりに声を出し続け、走り続けた。

「僕らのときより、よく練習していますよ。声も出ていますしね」。自主練習に来ていた前エース吉田輝星投手(3年・日本ハム入団)が、集中力を切らさない後輩たちを見て感心していた。




金足農の冬の練習は昭和の雰囲気そのままだ。グラウンドで白い歯を見せて笑う者は誰もいない。腹筋、背筋、おんぶや肩車などの下半身トレーニング、外野のポール間ダッシュ、インターバル付きのタイム走など、決められたメニューを一つ一つやり抜き、終わった選手は走っている仲間に励ましの声をかけていた。「踏まれても踏まれても、強い根で上へと伸びていく」という意味でつけられたスローガンの「雑草軍団」。名付け親である嶋崎久美元監督の指導が伝統となって残っている。

校門には1984年建立の栄光燦然の石碑。来校者を迎えてくれる

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