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【東福岡】強豪復活を期す、東福岡の練習メニュー

2018.11.2

村田修一(元横浜、巨人)や、田中賢介(日本ハム)ら多くのプロ野球選手を輩出し、6度の甲子園出場(春2、夏4)を誇る東福岡。2017年6月にOBでセンバツ8強エース、下野輝章副部長が監督に就任し、葛谷修前監督からバトンを引きついだ。県内屈指の名門の再建を託された下野監督は「復活ではなく、新生」と掲げ、今の時代に合った、新しい伝統作りに取り組んでいる。就任から1年半が経った今、その取り組みと、練習内容を取材した。


福岡市博多区の校舎から、車で約20分。博多湾を臨む高台に、2000年9月完成の「香椎自由が丘グラウンド」がある。右翼100m、左翼93m、中堅125mと十分な広さを持つ専用グラウンドで、室内練習場、ブルペン、トレーニングルーム、ナイター5機を備えた抜群の野球環境だ。高台にあるため、グラウンド周辺は階段や坂で囲まれている。この環境を生かし、選手たちが階段登り(108段)や、坂道トレーニングで下半身を鍛えるのが名物練習になっている。

付属の自彊館(じきょうかん)中学野球部出身の選手も多く、中高一貫で甲子園を目指す

高校時代、この坂で走り込みをしてきた下野輝章監督(35)は、エースとしてセンバツで8強入り。3試合連続本塁打の大会タイ記録も樹立し、投打にわたって大活躍した。1学年下に横浜ベイスターズ(当時)に入団した吉村裕基選手、武蔵大から阪神に入団した上園啓史投手がおり、選手たちは個の力を磨きながら全国制覇を目指した時代だった。その時の伝統を下野監督が呼び起こしつつ、今どきの手法で選手たちにやる気を起こさせている。

平日の練習は、授業と移動を終えて、17時ごろから練習開始となる。この日は2日後に1年生大会を控えていたため、イレギュラーな練習メニューの日だったが、アップから打撃練習までの流れを、素早く無駄のない動きで行っていた。特徴的だったのは、アップ後すぐに走塁練習を行っていたことだ。
「身体が温まって来た流れで、そのまま試合形式の走塁練習に入ります。この流れの方が時間短縮になり、効率的なんです」。

2000年9月に作られた専用グラウンドは右翼100m、左翼93、中堅125m、照明5機とナイターにも対応可能

打球判断や、第二リード、帰塁の仕方などを確認し合った。「プロがやっている良い練習はどんどん参考にします」と話す下野監督は、YouTubeで広島東洋カープの走塁練習を取り入れることもあると言う。キャッチボール、トスバッティングと、ボールを使った練習へと進み、打撃練習は竹バットで打つロングティー、最後に5カ所バッティングを行い20時ごろ全体練習が終わる。

ゲームノックでは、ミスを怒るのではなく、意図のないプレーを反省し合って行われる
5カ所で同時に行われる打撃練習。大所帯のチームで数を多く打つために行っている

この日の練習メニュー(平日/約3時間)

【1】アップ
【2】走塁練習
【3】キャッチボール
【4】トスバッティング
【5】ゲームノック
【6】ロングティー(竹バット)
【7】打撃練習(5カ所)
【8】補強(自主)練習

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