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【2018甲子園】大会第14日 見どころ&注目選手

2018.8.17

「第100回 全国高校野球選手権記念大会」大会14日目の見どころと注目選手を、おなじみの野球ライター西尾典文さんが紹介!


大会第14日

大阪桐蔭(北大阪)vs浦和学院(南埼玉)

準々決勝最大の注目カード。大阪桐蔭は3回戦で11三振を喫したが、ここ一番での集中力はさすが。数少ないチャンスを得点に繋げられる。焦点は投手起用。選抜までは重要な試合の先発は根尾昂だったが、今大会の調子を考えると柿木蓮を起用する可能性が高い。根尾はショートからマウンドに上がるのはリスクがあるため、柿木がどこまで一人で投げられるかがカギとなりそうだ。
浦和学院はここまで15回無失点の渡邉勇太朗の出来が最大のポイント。大阪桐蔭の強力打線を抑え込むことができれば勝機は見えてくるだろう。





注目選手藤原恭大(大阪桐蔭)根尾昂(大阪桐蔭)柿木蓮(大阪桐蔭)蛭間拓哉(浦和学院)

報徳学園(東兵庫)vs済美(愛媛)

報徳学園は2試合で4失点と安定した守備が光る。加えて3回戦はエースの渡邊友哉を使わずに勝ち切ったことも大きい。打線はやはりトップバッターの小園海斗の出塁がカギになる。3回戦では3三振を喫したものの、振り逃げで出塁して盗塁を決め、逆転の足掛かりを作ってみせた。少ないチャンスをものにする攻撃は見事だ。
済美は地方大会から一人でマウンドを守るエースの山口直哉の出来がポイント。2回戦で大逆転を演じてからチームに落ち着きが出てきた。どちらも終盤の粘りが持ち味だけに、最後まで目の離せない展開が期待される。


注目選手小園海斗(報徳学園)

下関国際(山口)vs日大三(西東京)

創志学園、木更津総合と強豪を連破して勢いに乗る下関国際が日大三に挑む。エースの鶴田克樹は試合を追うごとに安定感が増しており、スピードに頼らずに打たせてとるピッチングが光る。打線も粘りがあり、後半勝負に強いのも心強い。
日大三は2年生の本格派右腕、井上広輝廣澤優に使える目途が立ったことが大きい。先発に誰を起用するかと継投のタイミングが注目ポイントだが、一人の投手に頼った戦い方をしていないことが今のところプラスに出ている。下関国際が終盤に強いだけに、序盤に大きくリードする展開に持ち込みたい。


注目選手鶴田克樹(下関国際)

金足農(秋田)vs近江(滋賀)

エースの吉田輝星が一人で投げ抜いてきた金足農と4人の継投で勝ち上がってきた近江という対照的なチームの対戦。吉田は3回戦の横浜戦で最終回に150キロをマークして大観衆を驚かせたが、1試合トータルで見れば調子は落ちている印象。ただそれでも変化球を上手く低めに集めて抑えられるのは見事である。
一方の近江はこれまで3試合全て違う投手が先発しており、その起用法に注目が集まる。3回戦で4安打6打点と大爆発した主砲の北村恵吾の存在も大きい。総合力では近江が上回るだけに、吉田が連投でどこまでのピッチングを見せられるかが最大のポイントとなるだろう。



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