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【2018甲子園】大会第12日 見どころ&注目選手

2018.8.15

「第100回 全国高校野球選手権記念大会」大会12日目の見どころと注目選手を、おなじみの野球ライター西尾典文さんが紹介!


大会第12日

報徳学園(兵庫)vs愛工大名電(西愛知)

手堅い野球が持ち味の報徳学園と強打が自慢の愛工大名電の対戦で、持ち味は異なるが実力差はないと見る。
報徳学園はエースの渡邊友哉と2番手の木村勇仁に安定感があり、守備も堅い。1回戦も継投で聖光学院の強力打線を2点に抑えて競り勝った。攻撃のキーマンはトップバッターの小園海斗。強打と俊足は大会屈指で、東兵庫大会から好調を維持している。
愛工大名電も1番の柳本優飛、2番の西脇大晴が1回戦でともに4安打を放ち打線を牽引した。こちらも守りは継投がパターン。小園を封じて序盤にリードしてエースの秋山凌祐に繋ぐ展開に持ち込みたい。



注目選手小園海斗(報徳学園)柳本優飛(愛工大名電)

二松学舎大付(東東京)vs浦和学院(南埼玉)

関東の強豪同士の対戦。浦和学院は背番号11の渡邉勇太朗が1回戦で圧巻のピッチングを見せた。主砲の蛭間拓哉にも一発が出るなど攻守の中心が好調。渡邉以外にも豊富な投手陣を誇り、打線も足を使った攻撃で揺さぶる。
一方の二松学舎大付も甲子園からエースナンバーを背負う岸川海が好調。打線も力のある打者が揃っており、総合力では大きく引けをとらない。ともにエースは力があるが完投するタイプではないだけに、どのように起用するかがポイントとなりそうだ。



注目選手平間陸斗(二松学舎大付)蛭間拓哉(浦和学院)

済美(愛媛)vs高知商(高知)

強打が自慢の四国勢同士の対決。高知商は高知大会の決勝から明徳義塾、山梨学院、慶応を相手に3試合連続で二桁得点を記録する猛打を見せている。明徳義塾のエース市川悠太対策で160キロに設定したマシンを打ち込んできただけあり、速球への対応は見事という他ない。
済美も優勝候補の一角に挙げられていた星稜を大逆転で破って勢いがある。9番の政吉完哉、1番の矢野功一郎が当たっており、下位から上位にかけてチャンスを作る攻撃が光る。ともにエースがこの夏の全イニングを投げており疲労が心配されるだけに、どこで継投に踏み切れるかも勝負の分かれ目となりそうだ。

大阪桐蔭(北大阪)vs高岡商(富山)

大阪桐蔭は初戦はロースコア、2回戦は中盤以降に突き放して10得点と改めて前評判通りの実力を発揮している。藤原恭大根尾昂の二人に注目が集まるが、その後ろを打つ山田健太石川瑞貴も安定した打撃を見せている。2回戦でキャプテンの中川卓也にヒットと打点がついたことと、エースの柿木蓮が好調なのも好材料だ。
高岡商はエースの山田龍聖が甲子園で調子を上げていることが心強い。しかし2回戦では147球を投げて完投しており疲労が心配。思い切って背番号10の大島嵩輝を先発させて、山田をリリーフに待機させるというのも面白いかもしれない。どちらにせよ高岡商の投手陣がどこまで踏ん張れるかが勝負のカギとなるだろう。





注目選手藤原恭大(大阪桐蔭)根尾昂(大阪桐蔭)柿木蓮(大阪桐蔭)山田龍聖(高岡商)


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