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どこよりも早い!?2018甲子園ベストナイン(初戦終了時点)

2018.8.12

史上最多となる56校が出場した第100回記念全国高校野球選手権大会。8月12日で全出場校が登場しましたが、現場でチェックした野球ライターの西尾典文さんに現時点でのベストナインを選んでもらいました。


どこよりも早い!?2018甲子園ベストナイン!

投手

西純矢(創志学園 2年 184cm/79kg 右投/右打)
今年のドラフト上位候補の吉田輝星(金足農)、渡邉勇太朗(浦和学院)も素晴らしかったが、それ以上の内容を見せた西を選出した。大きく前進を使った躍動感あふれるフォームからコンスタントに145キロ以上をマークするストレートを両サイドに集め、創成館(長崎)を相手に16奪三振で完封勝利。スライダーも縦、横、速さ、変化の大きさとバリエーションがあり、ストレートと変わらないフォームで投げられるため打者は見分けがつかない。スケールと完成度を兼ね備えており、今年3年生でも1位指名されるだけのレベルの投手と言えるだろう。



捕手

杉森圭輔(敦賀気比 3年 178cm/80kg 右投/右打)
同じ北陸勢の山瀬慎之助(星稜 2年)も良かったが攻守の総合力で杉森が上回った。無駄な動きのない素早い動作で強いボールを投げられ、イニング間のセカンド送球は1.8秒台を複数回マーク。実戦でも盗塁は決められたものの、投手がモーションを盗まれたもので、送球は素晴らしかった。両手のバランスの良いスイングで力強く引っ張るバッティングも高校生では上位。初戦で大敗を喫したが随所に好プレーが光った。

一塁手

野尻幸輝(木更津総合 3年 178cm/78kg 右投/左打)
投手として先発したが右となバッティングを見せ、最後にファーストに回ったため一塁手として選出した。タイミングをとる動きが実にゆったりしており、鋭く振り出すスイングで広角に強く打てる打撃が持ち味。ボールを長く見ることができるため選球眼も良い。投手を務めながら積極的に次の塁を狙う走塁でも目立った。本職のサードで大成してもらいたい素材だ。

二塁手

齊藤大輝(横浜 3年 178cm/74kg 右投/右打)
攻守に持ち味を発揮してチームを大勝に導いた。打つ方は1安打だったものの、インハイの難しいボールを見事にレフトスタンドに叩き込んだ一発は見事だった。上半身の力を上手く抜いてヘッドを走らせるスイングは出色だ。守備ではセンターに抜けそうな当たりを逆シングルでさばいて見事なグラブトスで併殺を完成。プロでもなかなか見られないようなプレーで観客を沸かせた。



三塁手

北村恵吾(近江 3年 182cm/83kg 右投/右打)
2本のツーランを放って優勝候補の一角、智辯和歌山を沈めたバッティングで文句なしに選出。構えからタイミングをとる動きが小さいうえに力感に溢れ、見るからに長打が出そうな雰囲気が漂っている。パワーだけでなくバランスの良いスイングで、低めの変化球もしっかり見極めて対応。守備、走塁が目立たないのは課題だが、バッティングは大会でも屈指の迫力だった。

遊撃手

小園海斗(報徳学園 3年 178cm/79kg 右投/左打)
根尾昂(大阪桐蔭)も素晴らしかったが、初戦の活躍では小園のインパクトが上回った。140キロを超えるストレート、タイミングを外す変化球をことごとく完璧にとらえて大会タイ記録となる3本のツーベースを記録。二塁への到達も全て余裕で8.00秒を切るタイムをマークし、スピード面でも見せた。深く守って素早く前に出られる守備も一級品。改めて高校ナンバーワンショートという評価を不動のものにした印象だ。



外野手

藤原恭大(大阪桐蔭 3年 181cm/78kg 左投/左打)
ドラフトの目玉が期待通りの活躍を見せて順当に選出。試合を決定づけるライト前をヒットを放ち、相手の右翼手が後逸する間に一気にホームまで駆け抜けた。この時のベース一周は14.60秒という破格のタイムを記録。一塁を回ってからぐんぐん加速するランニングに大観衆が沸いた。外野手としての能力の高さは折り紙つきだ。



蛭間拓哉(浦和学院 3年 174cm/81kg 左投/左打)
先生の口火を切る強烈なライト前ヒットと試合を決定づけるダメ押しのツーランを放ち、全国の舞台でもその打棒を見せつけた。職人的な雰囲気を感じさせるバッティングが特徴で、ボールを呼び込んで鋭いスイングでとらえる。左中間にも引っ張るような強烈な打球を放ち、長打力も申し分ない。隙を突く走塁、広い守備範囲も高レベルだ。



井上朋也(花咲徳栄 1年 180cm/80kg 右投/右打)
多くの上級生を抑えて1年生で唯一の選出となった。少し上半身の力みは感じられるが、トップの形が安定しており、ヘッドが下がらない鋭いスイングは見事。ファーストストライクからフルスイングできる思い切りの良さも光る。敗色濃厚な展開でチームを救う逆転のタイムリーを放つなど3安打の大活躍で、甲子園のファンに一躍その名を印象付けた。

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