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【創成館】センバツベスト8チームの走塁練習

2018.6.20

創成館のこの日の練習メニュー

16:00

アップ(全体)
アリゾナ(ポール間のジョグ)5セット

16:30 ○班分け練習
【A班】
ランニング、100mシャトルラン(15本)、ストレッチ、キャッチボール、遠投、大股開き10回×15セット、ピッチング(一部)、体幹
【B班】
ウエートトレ、室内バント、連ティー、20分間走、ストレッチ、体幹

【C班】
ゴロ取り、外野ノック、連ティー1分×3セット、ツイスト、逆ティー、PP走×10セット、体幹
17:00 フットワークラン(走塁)
17:30 ○課題練習
ノック、ティー打撃など
18:30 ○補強練習
ブレ―ト(15キロ)を使うなどのサーキットトレーニング
19:30 練習終了



「班別に行う濃密な練習」とはどんなものなのか。その一例を紹介する。神宮大会で「2ストライク後のノーステップ打法」が注目された創成館だが、エンドラン、ダブルスチールで勝利した準決勝・大阪桐蔭戦のように、本来は走塁に重点を置いているチームである。その根拠となる練習を初公開してもらった。体幹を鍛えて瞬発力を上げる練習。名付けて「走塁が0・5秒速くなるフットワークラン」だ。担当する池田空駆コーチに聞いた。


「走塁を0・5秒縮める練習は一昨年のオフトレからスタートしました。本や動画を参考に独学で集めた知識ですが、全部で7〜8種類あり体力強化になるほか、今のように夏の暑い時期は体のキレを確認するための練習にもなっています。
走りに関して意識が高くなると、守備の速さ、強さにも生かされます。走塁というのは、勝つための『メイン』に来るものではありません。でも、例えば記録上の二塁打が、実はセンターが回り込んだスキに先の塁をついた二塁打だった…などスコアブックに載らないファインプレーだと思っています。悪送球の間の進塁もそうですね。個人的には表舞台に来るものではないと思っているので、見た人が『創成館の走塁、いいね』と気づいてもらえるていどでいいかと。陽の目を浴びなくていいものを、いかに意識高くできるかが勝てるチームとの違いだと思っています」。


「陽の目を浴びなくていいものを、いかに意識高くできるか」。まさにそれが全国で勝てるチームとの差。春の九州大会、50分間の公式練習でも選手たちはベースランニングからスタートし、走塁を怠らない意図を見せた。「走塁は空駆コーチに任せています。ウチはコーチが優秀なので私は余計な口出しはしません」と稙田監督。

センバツ8強を経験し「このチームで日本一を目指してもいいのかな」と目標設定を上げた指揮官が、シード校として臨む夏。春の九州大会に欠場した主力の峯圭汰、杉原健介が復帰し、ベストメンバーで挑める夏に注目だ。長崎大会は7月6日に開幕する。


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