カラダづくり

効果が出る食トレとは?球児メシのコツ

2018.6.12

頑張る高校球児に欠かせないトレーニングになってきた食トレ。しかし、自己流だとなかなか効果が出ないこともある。今回は、食トレのエキスパートに身体を大きくするコツを教わろう!


いいプレーはいい身体から生まれる

高校球児における食トレのエキスパートである今福さん。今春入ったばかりの新入部員にこそ強く伝えたいことがあるという。
「高校野球の練習量は中学野球と比べものになりません。そのため新チームがスタートすると練習に身体がついていかず、体重が落ち、ケガをしてしまう選手が多いのです。新入部員には新チームになる前のいまの時期にこそ、食トレをして、高校野球の練習に耐えられる身体をつくってほしいです」。

素晴らしい才能を持っていても、ケガをしてしまえば終わり。優れた技術や持ち味を発揮するための土台となる身体づくりは、何よりも大切なトレーニングの1つだ。

選手の体格にもよるが、目安として高校球児は1日5〜6000kcalを摂取する必要がある。一般の男子高校生と比べると、たんぱく質や炭水化物は2〜3倍、ビタミンやミネラルなどは3〜5倍も必要だ。このような認識が広まっていないため、新入部員や保護者に、食トレの指導をすると「こんなに食べて大丈夫なの?」「ここまで食べる必要があるの?」という声があがるという。

「多くの先輩たちが食トレで結果を出してきました。正しいやり方で食トレをすれば、筋肉量が増え、野球のプレーが変わったことを実感できます。また、ケガをしたり体調を崩したりすることが減り、練習後の疲労感が軽くなったと思うはずです。すごい量に最初は驚くかもしれませんが、内蔵も筋肉ですから、少しずつ強くなり、食べられる量が増えていきます。“こんなに食べられないから無理”ではなく、しんどいときに、もう一口食べる頑張りが強い身体へと導いてくれますよ」。
今福さんも社会人野球まで野球を続けてきたが、当時を振り返って苦笑いする。
「恥ずかしながら、僕が高校球児の頃はまだ情報も少なく、食トレは全くしていませんでした。身体が大きい強豪私学の選手を見てハッとすることはありましたが、“遺伝だろう”“住む世界が違う”などと思っていました。でも、違うんですよね。公立の選手でも練習量に制限があっても、食トレをすれば身体はしっかり大きくなる。食事が身体をつくるという当たり前のことを強豪校が昔から実践しているだけだったんです。だから自戒の念を込めて、いま球児たちには、“頑張れば、強豪校にも必ず追いつける!”と伝えています」。

今回のゲスト|食トレトレーナー今福哲也さん


甲府第一高校時代は山梨県を代表する投手として活躍。慶應大学に進学後、ひじのケガで打者へと転向。幅広い経験を武器に、現在は株式会社コーケン・メディケアに所属し、食トレトレーナーとして全国の高校球児を指導している。

夏場のお弁当は保冷&食べやすさが重要!

夏場は暑さで食欲が低下しがち。そんなときは、ごはんを小分けにして空いた時間にちょこちょこ食べ、エネルギー切れを起こさないようにする作戦にしよう。また、食べやすい麺類をごはんの代替として一部取り入れてもいい。5大栄養素をバランスよく配分しつつ、疲労回復を促すビタミン(緑黄色野菜や果物など)やミネラル(海藻類など)、クエン酸(梅干しやレモンなど)を意識しよう。

オススメのメニューは、冷やし中華、海藻と梅干しのおにぎり、牛肉とパプリカの炒めもの、ゴーヤ入りひじきの煮物、チーズ入りフルーツサラダ、ブロッコリー、トマト。

サーモス フレッシュランチボックス DJF-1800


球児に必要な量と栄養がしっかりとれるうえ、保冷剤を入れるポケット付き。炎天下で頑張る球児をスタミナ切れからしっかり守ってくれる。


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