基礎的なトレーニングの積み重ねで強く、逞しく成長するのが上宮太子。取材させてもらったのは4月中旬、春季大会期間中だったがオンシーズンであっても技術練習と共にトレーニングは欠かさない。しかもバーベルを使った直線的なウエイトトレーニングはそれほど行わないのが特徴。どれもすぐに取り入れられるものばかりだ。
◆目 次◆
1セット10球捕りのペッパー
捕れるか捕れないかギリギリのところに投げることが重要。昔からある練習方法だが、見た目以上に疲労がたまりプロ野球選手の中にも「インターバル走よりきつい」と言う選手もいるほど追い込もうと思えば追い込める練習。1年生に続いてはノックを終えたレギュラークラスの上級生達もユニフォームを黒くしていた。
内側の筋肉を刺激するトレーニング
重たい棒を持ってスイングの動きを繰り返す。取手部分がいくつもあるのは本来はカンフーなどの格闘技のトレーニング用の器具のため。重さは8キロ、6キロ、4キロの3種類があり、それぞれの体重にあわせたものを選ぶ。このトレーニングではウエイトトレーニングでは鍛えられない柔軟的な強さを強化する。
投手陣のサーキットトレーニング
股関節の柔軟性を意識した動きが多く、また場所を取らないため雨の日でも通路さえあれば行える。投手陣は連日このサーキットトレーニングの他、ブルペンでの投げ込み、ポール間走や学校外周のランニングなどで体を鍛える。
1年生の基礎トレーニング
グラウンドでシートバッティングが行われていた時、1年生はこのように列を作って器具を使わない基礎的なトレーニングを繰り返す。腕立て、腹筋などの代表的なものから数種類の体幹トレーニングなど満遍なく行い、高校で戦える体を作る。
(取材・撮影:小中翔太)