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【少年野球指導者のひとり言】技術は「頭」と「身体」の両方で理解を促す

2016.8.12
野球を指導している時、「この間教えたことがまた出来なくなっている」と感じる場面ってありませんか?

そもそも選手が「教えたことを実践しようとしていない」という場合も稀にあるのですが、「やりたくてもできない」方が圧倒的に多いです。なぜできないのでしょうか?

原因を特定するには「頭」と「身体」に分けて検証することが必要だと思います。そもそも「技術」を再現するには

①頭で「再現したいこと」をイメージできている
②身体で「再現したいこと」を表現できる

この2つの能力が必要とされます。
技術指導している選手が教えたことを上手く実践できない時、原因がどちらにあるのか?見極めが大事だと思います。そして世の中の野球指導者は原因を②が出来ていないことに求める傾向があるように思います。だから「こうやってやるんだよ」と教える訳ですが、そこでいくら「表現方法」を教えても「表現したいもの」を理解していなければ、時間の経過とともにまたできなくなってしまいます。そうして「教えてもできない」というレッテルが貼られてしまう。とても残念です

運動能力が高いのに野球が上手にならない選手も①が不十分なケースが多いように思います。①をできるだけ具体的にイメージできるようにするためにも、①はできるだけ丁寧に指導したいです。①が具体的であればあるほど、②の修得は早いです。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


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