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【少年野球指導者のひとり言】『バント』に秘められた大切なこと

2016.6.28
先日、実戦練習を中心にバント練習およびバントシフトの練習を行ないました。

淡々と進んでいく練習。打者はバントを転がし、野手は何気なく1塁へ送球する。そして走者は当然のように進塁する。この光景が続くことに疑問を感じ、私は練習を止めました。

まずは野手を集合。
「バントシフトは何のために行なう?打者走者を打ち取ることが目的ではなく、進塁を阻止するために行なうんだろ?なぜ二塁封殺をもっと狙わないんだ?」

次に打者。
「バントはひとつアウトを献上する覚悟で遂行する作戦。アウトを献上する引き換えに走者の進塁を獲得しなければならない。一番確率高く進塁させられるのはどこに転がすのが良いか?もっと考えて欲しい。」

次に走者。
「打者が打ちたい気持ちを抑え、自分を犠牲にしてまでキミたちを進塁させようとしている。打者の気持ちに応えるためにもキミたちは真剣に走るべきだ。『仲間を想う』とはそういうことだ。」

これらは「当たり前のこと」です。でも反復練習を繰り返していると、手段が目的化してしまい、「当たり前のこと」が忘れられることがあります。

時には練習を止めてでも「目的は何なのか?」を再確認することが必要な場面があります。「目的は何?」を問うことを繰り返すことが「目的意識の高い選手」を育成するためには必要なプロセスだと再認識しました。

選手の意識として骨身に染み付くまで、何度でも言い続けたいと思います。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  


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