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【東北高校】•我妻監督流「背番号獲得の3条件」(後編)

2016.6.6

諦めずに挑戦して欲しい。Bチームからのメンバー入り!

今年のメンバー決定には、ある特徴があった。それは、20人の中にBチームから上がった選手が多くいたことだ。
「背番号17の佐藤開は、秋はメンバー外どころか練習試合も1、2回しか出ていません。それがこの春の遠征で結果を出した。きっと謙虚な気持ちで黙々と努力したのでしょう」。

 東北高校のBチームの選手たちは試合になると、自ら“雑‘s(ザッツ)”と名乗ってメンバーを盛り上げている。「Bから上がった子が試合で活躍するとスタンドが盛り上がる。『よし、次は俺も!』となる。そういう一体感が大切なんですよね」と我妻監督は続けた。

 宮城県の地区大会は、毎試合ごとに登録メンバーが変更できる。よって、この日発表された選手は気を抜けば登録を外される可能性がある。

「うちは試合に出るメンバーは固定しません。勝つために必要な選手、調子のいい選手をそのつど選んでいきます。夏のメンバー発表の日まで、選手たちには最後の最後まで競争し、勝負して欲しいですね」。

 “自分自身と本気で勝負した選手は、メンバーから外れても仲間を本気で応援できる”、それが我妻監督の持論だ。夏の背番号奪取を目指す101人が、最強集団へと成長する姿を心から期待している。

①泉区にある仙台大観音。グラウンドからはスコアボード左手に見える。②公式戦を前に走塁練習に熱が入る。③チームオリジナル自己管理日誌。課題、反省、目標、スタッフからの助言が書き込まれている ⑤⑥練習に取り組む姿勢や積極性、生活態度や、整理整頓なども、メンバー入りの大事な要素となる



東北高校野球部・監督
我妻 敏
1982年5月25日生まれ。宮城県塩釜市出身。東北高校では2年春にセンバツ出場。背番号10の投手で主将も務めた。東北福祉大に進み4年の時に副主将で大学選手権優勝。卒業後、一般企業の営業職を経て2005年から母校に赴任。コーチ、監督、部長を経て2013年8月から監督に再任した。


我妻監督流「背番号獲得の3条件」

条件1
総合力がある

条件2
一芸を持っている

条件3
誰からも応援される



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