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【少年野球指導者のひとり言】意識→行動の転換を促す

2016.6.10
先週、選手の野球ノートを読んでいると「意識」という言葉がよく出てきました。何かを「意識」しながらトレーニングに取り組むことは、漠然と取り組むより効果が高そうに見えます。

しかし、この「意識」という言葉は曲者です。「意識」の「質」は客観的に評価することが難しいからです。例えば素振りをする時に目指すことを詳細な動作までイメージして取り組むことも「意識」だし、漠然とした「ホームランを狙う」も「意識」です。トレーニングを効果的なものにするためには、この「意識」の持ち方を変えていかなければならないのではないか?と思います。

①自らの技術的課題を明確にする
②課題克服のための行動を具体化する
③行動の「徹底度」を測定する

①は「何を意識するのか?」を曖昧なモノではなく、明確にするための行為です。

②は意識を「頭の中で思うだけ」に留めず、具体的な課題改善行動に移すこと。

そして③は回数や所要時間など、課題改善行動の徹底度を測定したものです。

①〜③が揃ってこそ、意識の高いトレーニングが実現するのではないかと思いますし、選手に指導する時にも「意識」という抽象的な言葉でまとめるのではなく、①〜③に分けて細かく指導する必要があるのではないかと思いました。

まだまだ始まったばかりですが、これらを今後の指導に活かしていきたいと思います。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


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