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【少年野球指導者のひとり言】グローブの中を見てみると

2016.4.26
キャッチボールはグローブの捕る場所によっては手が痛くなりますよね。とくに子どもは手の皮が薄いので、大人が感じる以上に「痛い」と思うようです。

キャッチボールの時には「グローブをはめている手」に注目してみてください。「グローブを浅くはめている子」「指をずらしてはめている子」をたまに見かけます。これらはグローブの機能を低下させる使い方なので、見逃さないようにしたいです。

具体的に説明しましょう。

①グローブを浅くはめると・・・
グローブは本来、手よりも大きいものです。当然グローブの先の方に行けば行く程、握力が伝わり難くなります。グローブを浅くはめると更にグローブの先に握力が伝わり難くなるため、強い打球を捕球する際にグローブが飛ばされたり、落球することが多くなります。

グローブは目一杯深くはめることをお勧めします。

②指をずらしてはめると・・・
グローブの小指の場所に小指と薬指を入れ、本来人差し指の入る場所をあけている選手もたまに見かけます。この使い方は特に小指の力がほとんど使えないので、握力が伝わらず上記と同じ現象が起こります。また、このようにはめると、人差し指が中指の位置なり、その状態で強く握るとポケットが狭くなり、落球しやすくなります。やはり所定の位置に指をはめることをお勧めします。

用具は正しく使ってこそ、その性能が発揮されます。そして野球は用具の使い方によって競技能力の差が出ます。「正しい用具の使い方」も教えていきたいです。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  


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